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よく聞かれること。

初めてくるお客さんからの質問です。

「なんでゲストハウスをオープンしたの?」

お盆期間中もその話題になりました。私もお客さんの立場ならオーナーさんにちょっと聞いてみたいかも。過去何度も聞かれることの一つです。

聞かれるたびに、答えるのだけど、その都度言うことが微妙に違ったりする(笑)。というより、もう、記憶が徐々にあいまいになってる。もちろん、やりたいことの一つだったのだけど、開業する決定的な出来事ってのも特になかった、いや?あったかもしれないけど、記憶はだいぶん薄れています。もしかしたら脳内変換されて記憶がすり替えられてる可能性だってありますね。

起業前はいろんなやりたいことがありました。やりたいことの方向性もバラバラだった、私の事なので、その時の流行とかで、あっちへふらふらこっちへふらふら。でもその中でも、山・旅・宿の3つにかかわる時間(経験・体験)がとにかく長かったので「これ(宿)しかできなかった」のも理由です。

もともとは色んな雑味があっただろう私の志向。それが出会った人だったり経験したことで、少しづつ雑味がとれて濾過される。その代り、その過程で新しい知識や必要なものを取り込んでいき、どんどん凝縮してくる。

で、たまたま私が何かしたい!って思ったタイミングで、湧き出た答えが、宿の起業だったと思います。きっと時期(年齢)が違えば違ってた可能性もあります(20代の時は全く別の事業を立ち上げようって本気になってた時があるので、また時間ある時にそのあたりの話も書いてみようかなぁ~)。

一口になんでオープンしたの?って聞かれても、なかなか手短にまとめることが難しい。いろんなことが積み重なって、オープンしたって言えるからでしょうね。急に思い立って起業したわけでもなく、遡れば子供のころからの色々な考えや行動の積み重ねも影響してるって思います。

端的に言えば、まぁ、水みたいなものかも‥。雨の時はいろんなものが混じってる、いいものも悪いものも色々、雑味がある。でも、地面に浸透して年月をかけると、自分に必要ない考えや物事は濾過されていくけど、途中でミネラルのような、必要不可欠なものがくっついて、すごくいい状態になって、湧き出てくる。

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正直、起業は水が湧き出たタイミングに近いかもしれません。でも、その後、出てきた水をどう活用するかは、これは起業後の今の状態。

聞かれるたびに言うのだけど、正直、起業は簡単。私の場合、今までやってきたことがベースになってるので、いきなり思いついて突拍子もないことをやったわけでもないので、必然だった気もします。もちろん、その時の吹き上がる瞬発力は、今じゃちょっと考えられないくらいのパワーだった気がしますね。あのタイミングだったからできたなぁ。

で、やっぱ立ち上げてからの苦労はもう思い出したくないくらい(笑)大変だった‥。継続って大変。変わらぬ品質で安定供給って大変。枯渇するんじゃないかって思う時もたくさんあったけど、なんとか維持している。

私もこの場所にいろいろ味付けしたり、提供の仕方を考えたり。そう‥湧き出た水を珈琲にしてみたり、お茶にしてみたりと色んな取り組みをイベントとして提供したり、自分自身もこの場所をじっくり味わうことを今はたのしんでいます。

これから先も水が途絶えないように、色んなものを吸収しておいしく提供できるように試行錯誤してみなさんを楽しませてあげたいですね。

さて、今は土曜日の朝、コーヒーを飲みながらパラパラ降る雨を眺めています。今日は初利用のお客さんばかり、楽しんでもらえるようにいつものようにしっかりと対応してあげようって思います。

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