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原点回帰の水

お盆明け、大山もちょっと静かになり、そして気温もわずかながら下がってきた気がします。お盆すぎれば秋の風‥ふもとの最高気温も30℃くらいと落ち着いてきた気がします。

この期間に山の常連客はあちこちへ遠征。普段は長期休みが取れないので、お盆などをうまく利用して遠征へ行かれたようですね。

先日少し話題にもしましたが、ボトルも相棒としてあちこち遠征に連れて行ってもらっております。いやぁ~ありがたい!私がいけない分、ボトルが代わりに楽しんでおります。

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先日、北アルプスへ遠征の関西のKさん。何とわが心のふるさとであり20代を過ごした青春の場、北アルプスの鏡平へボトルを連れて行ってくださいました~。

いやぁ~興奮した。リアルタイムに送ってくる写真に興奮ですわ!

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登山口からしばらく歩いたところにあるわさび平小屋前。以前と変わらぬ景色ですね。冷えっ冷えに冷えたビールもジュースも沢水に浸けられてるので、下山の際には必ず買って飲み干しましたね~。

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ここは秩父沢です。小池新道の道中にある水場。この沢でいつも水を汲んだのですが、雨上がりは増水。以前は簡易の丸太の橋がかかっていたのですが、流されることもあり、沢を高巻きして上部を目指したものです。

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お~~向こうに3000m級の穂高の山並みが見えています。

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ここは鏡平小屋近くの鏡池です。いやぁ~懐かしすぎる。よく星空を見にここまで夜散歩したなぁ~。遠くには槍ヶ岳の肩の小屋の明かりと、南岳の小屋の明かり。そして北穂の小屋の明かりも見えるんですよ~。写真をもらっただけなのに、どこかわかる。それだけ通いなれたエリアですね。

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我が青春の場所(笑)。いいね~!小屋横の池は通称ひょうたん池。このあたりは池塘で、たくさんの池があります。たしか7つくらいあって、今では進入禁止エリアですが、池廻りのルートがありました。

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うお~絶景じゃ!向こうには槍ヶ岳の穂先が見えます。バイト中、休憩時間にはこの弓折岳へ登って絶景を楽しんでました。

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遠く見える山は鷲羽岳。そして鞍部に双六小屋の赤い屋根がチラリ見えますね。

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この道標にあるエリアはすべていったなぁ‥。そしてもっとも通ったのは黒部五郎ですね。今回Kさんが目指したのは、黒部川の源流です。グーグルマップで黒部川を調べてみてください。黒部川は富山湾に流れ出ますが、それをマップ上で遡る。黒部渓谷を遡上し、黒部ダムにたどり着く。そしてそれをずっと遡ると北アルプスの奥深く鷲羽岳とワリモ岳にたどり着きます。そこが黒部川源流「黒部川水源地標」のある場所になります。なんとそこを目指して今回は行って来られました~!!

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三俣山荘の向こうに見えるのは鷲羽岳。そしてこの小屋の左下に源流があります。私もこのエリアは10回以上。必ず三俣山荘でケーキセットを食べるのがいつもの過ごし方。

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そして沢に向かって小屋から下り、沢をしばらく登ると源流に到着です!私が行った時にもこんな立派な石碑があったか不明ですが、沢をしばらく登ると源流にたどり着きますね。

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Kさんはこの水源地標からもっと奥の岩苔乗越に向かって最初の一滴を求め歩いたようです。私も同じことしました。最初の一滴を探すために、沢を登りました(笑)。そして発見!

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ここですここです!!まさに最初の一滴がこの岩の向こうから出てきております。ここが黒部川の原点。そして私にとってもこのエリアは原点であります。宿を始める直接のきっかけではないかもしれないけど、遡れば、このエリアの記憶にたどり着きます。まさに原点回帰。Kさんには感謝ですね。大山に居ながらにして、北アルプスを旅したそんな気持ちになりました。

またいつかこの場所へ私も水の旅ボトルをもって原点回帰の旅に出たいですね。Kさんほんとにありがとうございました~~!

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