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ウィズコロナの宿運営。

6月5日に2か月の休業を経て、再スタート。それから約2か月がたちました。再スタートした時よりも、コロナが身近に迫ってきています。鳥取県でも徐々に感染者が増え、20k圏内でも感染者がいた・・などと聞くようになりました。まさにウィズコロナで行かないといけない・・と、覚悟して営業中です。

ゲストハウスの醍醐味「交流型の宿」というスタイルが裏目に出た今回のコロナ禍。どこも、苦戦を強いられてることでしょう。町の支援策の中に、客室にトイレとバスルームを設置したら補助(もちろん手出しも100万単位)します・・というものがあるのですが、補助してくれるから、そういうプライベート重視の宿に変えるのか?と言われるとそういう問題じゃない!そんなことなら、旅館に普通に働きに出ればいい話・・・。そこまでして宿にこだわっているわけでもありません。

共有スペースが多いぶん、お客さん同士が近い存在になる。やっぱりそんな宿がしたくって開業したのだから、プライベート重視の宿だったり、ビジネスホテルみたいな宿のスタイルだったら、やらない方がいいくらいですね。

とはいえ、県の示すガイドラインには沿っていかないといけない。いろんな項目がある中で、どうしてもできないこともある・・。でもそこのところはお客さんにも協力をいただき、一緒に感染症対策をやっていくしかない。自分なりに、出来る範囲では努力してる。でも、保菌者が来てしまえば、もう、なすすべない・・。ただ、防御(※)してたか?してないか?でも、変わるはずんなんで、出来る範囲で努力中。※鳥取県は対策を怠った事業所で感染者が出た場合(いくら持ち込まれたとしても)は、名前を公表し、営業停止命令を出すと宣言。つまり食中毒など発生した場合のような措置を取るようです。

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寿庵もちゃんと協賛。だからといって、お客さんが配慮してくれなければなんともならないんで、そのところは重々ご理解いただき、ご協力いただきたいですね。

ウィズコロナで行くなら、もう少し、リラックスして営業できるようにしてもらえないのだろうか・・。感染したら悪!県外者を対象に商売してる方が悪い!!みたいな風潮を何とかしてくれないのだろうか??常に神経をすり減らし、色々考えないといけない。楽しく宿を運営したいのに、時々辛くなる。うちは飲み屋じゃないけど、お客さん同士がお酒を片手に交流し、かなり長時間にわたり席を共にすることが多い。決して、お酒を伴う接待(スナック?)じゃないけど、近い部分がある。今は、そのあたりを我慢してもらって、できるだけ短い時間にパネル越しで会話をしてもらうようにお願いレベルではあるけどしている。怖いと思うお客さんは部屋での持ち込み飲食をOKにしている。

つい山へ行くと開放的になるし、旅に出ると開放的になる、だって、それが不要不急と言われる分野のこと。開放的になりたくって出かけるのを、開放的にならないようにすることって難しすぎる。私だってできない・・。

宿に来るお客さんも開放的な気持ちになるので、マスクを外しリラックス。私もつい、なじみ客を見れば、マスクを外して会話したくなります。

でも、万が一があったら???と常に考えて営業しないといけない。開放的になって、思わず大声になるお客さんに「やめてください!」というのは本当につらい。ウエルカムで受け入れてるのに、ウエルカムの対応ができないもどかしさ・・。

私たち観光業は、今、とても苦しい状況下で仕事をしています。寿庵の収入は例年の5分の1。正直、ビジネス的に考えると全く成り立っていません。そして、宿という特性である以上、連日、不特定多数の人と接しています。常に感染のリスクと共に、仕事をし、生活をしています。みえないウイルス除去に気持ちも滅入ります。

もちろん、ウィズコロナの考えで営業しているので、決して感染自体や県外のお客様を恐れているわけではありません。こんな中でもお客さんが来てくれることに、とても感謝しています。

ただ、万が一の「あと」のことを考えると、それだけでつらくなります。

宿に入られる場合は、必ず、手洗い、アルコールをお願いいたします。
たくさん話をされる場合は、マスク着用をお願いいたします。パネル越しでの小さい声での会話はいいのですが、大きな声で会話する場合は、他のお客様も気にされますので、なにとぞ、気を付けていただきたいと思います。

言いたくないことや、やりたくないことばかりですが、やらないといけない立場に追いこまれています。お客様もともに感染症対策にご協力いただきたいと思います。

さて・・・なんだかネガティブキャンペーンみたいな今日の記事でしたけど、私自体はまぁ、それなりに元気でやっております。数字を見れば、まさに開業時のころと同じ。つまり赤字運営中~。でも、6年前のその頃は、まだまだ経験値もなく、どうしていいかわからずに、ただただ来ない客をひたすら待ち続ける・・という日々でした。今は、来ないなら来ないなりで、日々、自分の時間をしっかりと持ち。めいっぱい楽しんでいます。業者さんとの約束も週末(金・土)だけにとどめ、平日はできるだけアポイントを取らない。たった10分の打ち合わせに、丸一日を有効に使えないんで、その辺は自分の都合を優先して、今はうまくやっています。

それに、私の特技は貧乏旅。お金がなくってもない中で楽しむ方法はよく知っています。安定収入のあるサラリーマン経験が少なく、常に、その日暮らし的な収入を得ながら人生の大半を送ってたんで、そのあたりは結構、図太く生きていける自信があります。なんで、個人的(プライベート)には、全然弱まらずにポジティブに日々過ごしていますね。

まぁ、何が怖いって、感染者を出した「あと」の仕打ち!ただただ、それだけ・・。お金は稼ぎ返せばいいし、努力すればなんとでもなる。でも、今は集客する努力をしてはいけない風潮にあるんで、収入が減ることは必然。これ以上は動きようがない・・だったらプライベートはとことん前向きに楽しく!それしかない気がしますよね・・

ってなことで、寿庵オーナー。めちゃくちゃ元気に生きております!ウィズコロナをエンジョイ中~。なんで、心配してくれるも多くのみなさん!大丈夫です~。ちゃんと生きてます!確かに宿の運営は怪しい・・・でも、また来てくれたらいいじゃないですか??コロナが終わった(落ち着いた?)時に、友達連れて2泊!それで寿庵は一気に立て直せますんで、その時はぜひともご協力いただきたいと思います。

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