見出し画像

地震、雷、雨、大風・・・。

岐阜長野の県境で地震があったようですね。山の地震は怖い。けが人や行方不明者のことがニュースになってるのですが、地震は本当に予期せぬことなので、山にいても防ぎようがない気もしますね。

大山でも2000年に大きな地震がありました。あちこちの登山道が崩落。烏ヶ山に至ってはそれが原因で登山禁止、そして廃道(※今は登山可能)になりました。ユートピアのコースも地震後にずいぶん変わった気がします。

ここ最近では2016年に大山近くの倉吉市で大きな地震(震度6弱)があり、当時ようやく復旧した烏ヶ山の登山道が再び閉鎖に。その時は、すでに寿庵開業。ちょうどお客さんと談話してる時に建物が大きく揺れびっくりしました。様子を見に外に出た時、崩落音が聞こえてきたのを今でも覚えています。山自体はガスの中で見えず。ただ、その日は金曜日。もしこれが週末だったら、けが人が出ていた可能性も十分考えられますね。

週末の紅葉時の山での災害と言えば、2014年の御嶽山の噴火が思い出されます。快晴、紅葉、お昼時・・色んないい条件がそろって登山者にとっては至福の時間。それが一気に、地獄へ変わったことを思うと、コロナなんかよりずっとずっと怖いって思います。

いつ何時起こるかわからないけど、でも、そんなタイミングで山にいるってよほどのこと。まさか自分が・・ってみんな思ってるはず。私だってそう。ただただ運が悪いと済ますしかないのだろうかなぁ。

2000年の西部地震の時は北アルプスにいました。北アルプスの小屋でバイト中だったのですが、私が山陰出身で大山で冬に働いてるのを知っている常連さんからそのニュースを教えてもらい、家に連絡するように促されました。当時小屋に設置されていた衛星携帯電話で連絡。幸い、実家は何事もなかったのですが、大山の旅館は建物に亀裂が入ったり、色々大変だったようです。その時の女将さんの話ですが、ものすごい揺れがあり慌てて外に出たら、ちょうど北壁の真ん中あたりの(大屏風付近?)岩盤が剥がれ落ちるのが見えた・・と聞かされました。

今回の北アルプスの地震はどうだったのだろうか??崩落する映像が出ていたけど、登山中の地震は本当に生きた心地がしない・・地鳴り、落石、崩落。

北アルプスの地震と言えば、1998年にも9月ごろに上高地群発地震を思い出します。

実は、その年初めての槍が岳に単独で挑戦。西鎌ルートから歩いたのですが、地震後だったからでしょうか、すれ違う人もほぼいませんでした。不安を感じながら、急ぎ足で槍へ。道しるべの赤ペンキのマーカーの付いた岩が、あちこちに転がり落ちていました。

小屋についた時は本当に安心しました。小屋回りのテラスやテンバの一部が崩落。足場のようなもの組んであったり、ブルーシートで覆われているエリアがありました。その日はもう遅く、登頂は諦め、次の早朝に穂先へ登ったのですが、岩が崩落したり、梯子が外れていたりと、登山ルート上に危険があり、心配した小屋のバイトの子が、道案内をしてくれました。そこから見えた富士山は今でも鮮明に覚えています。

今思えば、よくそんなタイミングで槍ヶ岳に行ったなぁ・・と思うのですが、当時は、怖さよりも好奇心や冒険心の方が断然勝っており、今じゃ考えられないような無茶をたくさんしていたかもしれません。

まぁ、何事もなかったんでよかったけど・。今は慎重派なので、単独でそんな時に絶対行かないでしょうね。

それにしても、山で聞こえる地面奥底から聞こえる地鳴り。本当に恐怖を覚えます。もちろん、大雨、台風、雷、大雪。普段は穏やかで美しい山もさまざまな自然災害によっては危険な場所に変わります。

大雨・・これは、ある程度事前にわかるんで回避できるよな・・。
台風・・これも回避できる。
雷・・これも事前にある程度予測できる。
大雪・・いきなり大雪になるわけじゃなく、予報である程度分かる。
クマ・・これは予測不可能だけど、登山道を外れずに、単独行ならクマ鈴などの対策(※山菜・きのこはまた別ですけど)である程度かわせる??
蜂・・私はこれが怖い。ある意味飛び道具。でも、落ち着いて、冷静に素通りすれば刺されるってよほどのこと。
マダニ・・虫よけ対策、服装でカバーする。
蛇など・・周りに注意し、不用意に手を岩にかけたりしない。しっかり確認。

山で怖いあれこれ、ほかに何かあるかなぁ??今はコロナ??でも、これも対策次第。

やっぱ、そう思うと予測不可能な地震は怖いかもしれませんね。ただ、余震など当分続くはずなので、今は不用意に北アルプスなどへの遠征はせずに、落ち着くのを待つしかないのかもしれませんね。

これから秋深まり、登山にはいい季節になりますが、いつ何時、何が起こるかわからないってことを考えて、自然を楽しみたいですね。

寿庵のHPはこちらをクリック!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?