見出し画像

感じる心

週末はいいお天気に恵まれてGW以来の賑わいのあった大山周辺です。宿も程よいくらいの宿泊があって、忙し過ぎず、だからと言って暇すぎない。いい時間の流れがありました。まぁ、相変わらず見た目は落ち着きなくバタバタですけどね。

今年初の「きのこクラブ」を土曜日に、そして3年ぶり??くらいになる「ゆるハイク」を開催でした。協力してくださったみなさん、ありがとうございました。

そして、すべての業務を終え、日曜の夕方散策に出た時の話です。

散策をしながら、ご一緒したTさんと、オオバコの葉っぱの付け根をちぎって筋を伸ばす遊びや、オオバコ相撲の話をしました。今この文章を読んで、どんな状況か理解できる人いますか??きっと、子供のころに野遊びをした経験がある人ではないでしょうか?

「今の若い世代は、この遊びを知らないらしいよ‥」とTさん。

へ~そうなんだ。この遊びは誰から教えてもらったか記憶にもないけど、誰でもしてた遊びじゃないかな??ピーピー豆で笛を作るとか‥。シロツメクサの冠とか。いったい誰が教えてくれたのだろうか??

私は町中住宅地育ちなので、子供のころから山の中で生活していたわけではありません。ただ祖父母が同居だったので狭い庭のプランターで花を育てたり、野菜を育てたり、梅干しや漬物を作る手伝いをさせられ、春になると、道路べりに生えてるヨモギをとって、草もちを作ったりしました。よく思えば交通量の多い道路べりのヨモギ。でも、そうやって町中に住みながらも土いじりや、植物などに触れあったり、それこそ二十四節季に沿う暮らしをしていた気がします。

林間学校へ行ったり、ボーイスカートに参加したわけでもなく、お父さんが川遊びや磯遊び、散策が好きだったので、連れられて行くうちに、徐々に吸収。気が付けば、自然の中にいることが好きで、大事にしていきたい‥という思いが芽生えていたと思います。

こういったことは、教えられたわけではなく、周りがやっていたことを見様見真似で、子供ながらに感じとり、吸収する。祖父母からだったかもしれないし、両親からかもしれない。もしかしたら近所のおじちゃんかもなぁ??それを子供同士で共有し情報交換する。

子供のころに感じ取ったものが今の自分のベースになっているのは事実。その感覚がよみがえると、すごくリラックスしたり、落ち着いたりする。山の中や、川の流れや波の音を聞いていると、気持ちが原点回帰をするのかもしれませんね。週末のクラブ活動も大人だけの参加だけど、純粋に楽しいと思えるのは子供の頃の感覚がよみがえったからじゃないのかなぁ?

もし、私自身が子供のころにこういった経験がなければ今、どうしていただろうか??自然に対するいろんな考えは大人になってからでも学べるのでしょうけど、感覚的にとらえた感情は子供のころに既に出来上がるのではないだろうか?

そうそう、ゴミのポイ捨てに関する感覚や感情は、自然が壊される、景観が悪くなるということ以上に、やってはいけないという罪悪感を感じる。ポイ捨てはダメと言われてもする人は、罪悪感がないからする。その罪悪感は子供のころに、備わった感覚だって私は思います。

子供のころに、やってはいけないとしっかりとインプットされる。

まわりの環境や、大人からの言動。いろんなものを感じ取って、色んな積み重ねの中で、やってはいけない行為であることを認識。罪悪感だけではなく、そこには理性も働いているのかな?

山が好きで自然が好き‥という人でも、たばこのポイ捨てをする人がいます。山の上で見るタバコの吸い殻はそういう人が少なからずいるってことです。登山を楽しまれるし、自然が好きなんだろうけど、でも、残念ながら罪悪感というものが備わってないので、きっと、子供のころに、周りもポイ捨てをする環境を見ていたのだろうと私はいつも思います。つまり、周りから感じ取って自然と学んだ行為がそうだったのだろう‥と。

希少植物の盗掘も同じ、教養のある人でも、欲求のままに動き、欲しいという感情で動く人はいると思います。大事だからね‥守っていこうね‥これはみんなの共有財産だ‥という認識は、子供のころに培われていくはず。それか、子供のころに純粋に感じていた感情が欲によって変わっていくのが大人かもしれないのだけど、でも、やっぱり子供のころからいろんな知識の蓄積の中でやっていい行為、ダメな行為と判断をしているって私は思いますね。

環境保護とか、自然保護。絶滅危惧、ごみ問題に、水問題。マイクロプラスチック問題に、気候変動。フードロスに、食糧廃棄。太陽光パネルに、産業廃棄物。はたまた戦争に殺戮。

あと、今言う、SDGsって、何だろうって思うけど、これって、子供の時に、感じた、あの純粋な思いがあれば、解決するような気がします。子供のころにたくさん自然を感じて、吸収してほしいですね。押し付けで教えるのではなく、感じる心を養ってほしい。何もない純粋な心で自然を感じれば、絶対に、大事だから守らなきゃ!ってきっと子供の方が感じてくれるはず。

と、なんかごちゃごちゃ書いたけど、

自然が大事とか、守りたいって感覚。大山を大切にしたい思いは、子供のころに感じ取り、心に刻んだものだと思う‥。だから、オオバコ相撲の話をしたとき、そして今の子供はそれらを知らない‥と聞いたときに、もっともっと、子供のころに自然に親しむという経験をさせてあげるべきって強く思ってしまった寿庵オーナーでした。

寿庵のHPはこちらをクリック!








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?