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ごもっとも。

最近宿泊のフランスのお客様。日本に長く滞在し、日本語もお上手。私よりも豊富なボキャブラリーで流ちょうな日本語。今回、山の話から日本での暮らし、仕事の話など。いろいろな話になりました。

ヨーロッパの夏は日が長いので、ゆっくり山を楽しめるね‥という話題から、サマータイムの話になりました。

かつて日本にも存在したサマータイム。でも廃止されたってことはやっぱりなじまなかったんでしょうね。ニュージーランドでもサマータイムがあり、忘れないように時計の針を変えるよう心がけていました。

「サマータイムになっても、日本人は余分に働く」

そこから「日本人は働きすぎ」の話になりました。

私たちアラフィフより上の世代は、残業に休日出勤なんか当たり前だったのでは??仕事を一生懸命することは決して悪いことではないし、むしろ評価してもらえる??なんて思ってたかもしれません。

でも、フランスの彼女は、日本人は働いてるのじゃなく「時間をただ潰しているだけで効率は悪い」とバッサリ!

明るいうちに家に帰るとなんか居心地悪い‥。かつての上司がそんな話題をしてた記憶が。暗くなるとようやく退社してもよさそうな雰囲気になる。上司が帰らないから、なんとなく帰れない‥。いわれてみれば、ただ、仕事したようなそぶりをしつつ、ダラダラ過ごしていた時もあったかもしれません。

「いやいや、そればかりじゃない。やっぱり仕事がたくさんあって時間内に終わらない」と話を一緒に聞いていたIさんが反論。そしたら、

「じゃあ、人手が足らないのだから、会社にもう一人雇うように言えばいい!」

と。

確かにね。当たり前すぎるお言葉。これがフランス人と日本人の違いだ!と言われました。

時間外労働は基本しない。もちろん、手当てがしっかりもらえたら残業もするらしいけど、定時で帰るのがフランス人。もし、時間外も働かないといけないのは、単純に人手がない。そして、なぜ、会社のために2人分の仕事を1人前の給料でしないといけないのか??と‥。

そもそも日本人にはそんな考えがないのかもしれません。いや、今の若者はそうなのかな?

でも、勤勉で真面目で、仕事を一生懸命する日本人が奮闘してた時代は、やはり日本の技術も能力も秀でてた気もします。フランス人は定時で帰る。でも給与は日本の倍はある‥。すべてがそうじゃないかもしれないけど、日本も働き方を変えていくときなのかもしれませんね。

山の話から働きすぎ日本人の話まで。いやはやグーの音も出ないごもっともな話でなんだか考えさせられちゃいました。

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