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山って高級な趣味??

朝5時過ぎに起きてきたお客さんが、朝からがりがりと豆を挽く。そしてマキネッタで美味しいコーヒーを私の分も入れてくれたので、つい、5時半には朝ご飯を食べてしまった、寿庵オーナーです。

マキネッタと飯盒

「コロナになって以降、テント場も山小屋も高くなりましたね」

そんな話題になりました。

確かに‥。以前であれば、800円~1000円くらいが北アルプスのテンバの相場だった気がします。小屋は1泊2食で8000円台。

今は、テント場は2000円~、小屋も1泊2食、そしてお弁当をつければ15000円近くにもなってしまいます。鳥取名湯の皆生温泉に食事付きで泊まれる金額ですね。

500円くらいで泊まれたテント場が久しぶりに行ったら、おしゃれグランピングになって、値段が10倍になった!なんて話も聞きます。いずれにしても一気に値が上がった感はありますね

もちろん、山や冒険って昔からお金のかかる側面もあります。今、70代以上の方が、若かりし頃、海外の未踏峰ブームがあったようです。遠征費を募り、山へ向かう。今でいうリターンなしのクラファンのような感じだったかもしれません。かの植村直己も同じように募金を募って北極点到達を目指したようですね。

私は19歳くらいから北アルプス遠征へ行くチャンスがあったのですが、当時は、部の共同装備だったので、必要なのは雨具と服くらい。靴すら共同装備で、サイズが合わなくっても靴下で調整して履いたものです。遠征先へは18切符。道中はすべて野宿。あまりお金がかかった記憶がありません。

その後、地元の山岳会へ入り週末ごとに山へ行ったのですが、里山歩きがメインだったため、ギアなどをそろえる必要もなく、あまりお金をかけていません。もちろん、ザック、雨具、登山靴は自前でしたが、ぼろぼろになるまで使ったので、しっかり資金回収はしております。今みたいな機能性の高い登山服などは持ってませんでしたが、春から秋までの登山であれば、安い服でも対応可能でした。

さてさて話題は「山って高級?」

学生にとってはちょっとハードルが高くなったかもしれませんね‥。とお客さん同士の話題。大学などの山岳部であれば今でも共同装備でしょうけど、でも、そうでなければ最初の一歩が出しにくい。いろいろと装備も高くなった(海外ブランドが多いので、円安の影響で高くなった)し、初期投資にはそこそこ費用が掛かる。ましてや、憧れの北アルプスへ行こうにもテントですら1泊2000円以上らしいので、お高めの遊びになりました。

「海外へ行くのもハードル高いね」

これは、円安のあおり。私も行きたい憧れのニュージーランド。あまりの物価高に、もはやいける気がしません。20年前はまだ手の届くエリア。今、ネットで調べると「ミルフォードトレッキング(※)」を個人で入山する場合は、避難小屋1泊110ドル。私は2003年に歩きましたが、直近の2012年の小屋の価格が約50ドル。それ以前はもう少し安かったかも??つまり、2倍になっています。2002年ごろのNZドルが55円~60円くらい。今は90円近いので、当時1泊3000~4000円くらいだった避難小屋が今では10000円。もはや不可能に近いくらい高くなった現地ガイドツアー(コテージ泊で3食付き)は3泊4日で18万。2008年くらいはまだ8万円くらいだった記憶なので、その時やればよかった~~とちょっと後悔。※ミルフォードは登山口までバスと船に乗るので、その費用も別途掛かります。

高級な遊びになったなぁ~、今やすべてが憧れに。北アルプスですらもう私にとってはハードルの高い場所になりました。体力もさることながら、財力も遠く及ばない気がしますね。

とはいえ、山は千差万別・十人十色・三者三様。山のマナーとルールは世界共通ですが、場所を選び、装備を選べば、まだお金をかけずに楽しめるので、できるところからぼちぼち楽しみたいと思います。

寿庵のHPはこちらをクリック!

ちなみに‥ニュージーランドの現在の最低賃金は時給2000円。私がいた当時(2002~2004年)でベビーシッターをしてた時の時給が900~1000円くらい(ジャパレスが600~800円)。シェアハウスの1か月の家賃は25000~30000円の間でした。起業前の私のバイト代は時給800円。今は1000円台くらいかな?実はニュージーランド滞在時に一度お金が厳しくなり、日本に帰国。3か月フルでバイトを入れて、向こうに再入国したことが‥。いかに海外旅行が高値の花になってしまったか、容易に想像できます~~(涙)。






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