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「会社を守り・育てることが使命」2代目社長の私がnoteを始める理由

はじめまして、株式会社大倉 代表取締役の木村 弘希(きむら ひろき)と申します。

大倉は「トラックを持たない運輸会社を興す」という発想から、1973年に私の祖父が創業した物流総合商社です。創業当時は運送会社同士のマッチング事業を行っていましたが、お客様のお困りごと・ご要望にお応えする過程で、現在主軸となっている倉庫などのサブリース事業を手がけるようになりました。

私は2020年に2代目社長に就任しましたが、「創業者である祖父の意志を受け継ぎ、会社を守り・育てることこそが使命」と考え、今日までひた走ってきました。現在就任4期目を迎えていますが、おかげさまで事業は増収増益を続けています。

さて、私はこの度、noteでの発信を始めることにしました。ですが、これまで積極的に情報発信をしたことがなく、社長業のかたわら、一人でnoteを続けられる自信はありません(笑)そこで、オウンドメディアの運用代行サービスを展開する、株式会社ストーリーテラーズのお力を借りて、事業への想いや私自身の本音を綴っていきます。

記念すべき第一回目のテーマは、「noteを開設した理由について」です。
今回私がnoteを始めることにした理由は、大倉に関わるすべてのステークホルダーの方々、とりわけ会社で日々懸命に働く社員全員に、私の想いをまっすぐ伝えたいと思ったからです。


ふと気がついた、経営者と社員間の「ねじれ」

大倉は社員50名程度の中小企業です。大阪に本社を構えていますが、東京・埼玉・福岡・仙台にも支店があり、物流倉庫や工場の業務請負などを行う4社のグループ会社も合わせて運営しています。

全国各地でさまざまな事業を展開する大倉ですが、年に一度、全社員が一同に会するイベントがあります。大倉グループの目指す方向性や、今後の施策などを共有する、経営計画発表会です。

この日のために、私は毎年手作りの資料を準備しています。当日は壇上で40分間にわたってプレゼンを行いますが、所々で社員がペンを走らせる音が聞こえてくると、「理解しようとしてくれているんだな」とうれしく思っています。でも、経営計画発表会が終わってしばらくすると、決まって社員からこんな質問を受けることがあるんです。

「社長、なぜ●●の取り組みを行うんですか?」と。

はじめは、「プレゼンで説明したけど……たまたまこの場面の話を聞いていなかったのかな?」と思っていました。「もう一度詳しく説明して解像度が上がればそれでいい」と思っていましたが、同じような質問を投げかけてくる社員や、打ち出した方向性とは異なる業務を行う社員がいることを知り、正直なところ困惑してしまいました。

「あれだけ丁寧に説明したのに、なぜ想いが伝わっていないのだろう」

よくよく考えてみると、あることに気がつきました。経営計画発表会では、多くの社員に限られた時間で理解してもらえるよう、プレゼンを組み立てています。すると、どうしても上澄みの部分しか伝えられず、裏にある背景や自分の想いを伝えきれていなかったのです。

もちろん、経営陣には詳細をしっかり伝えていました。でも、社員全員にすべて共有しようと思うと、伝言ゲームの形で伝えることになります。皆さん知っての通り、伝言ゲームは途中で内容が変わってしまうことがありますよね。そんな状態では、現場の社員まで100%の熱量で情報が届かないのも当たり前だ、と気がつきました。

「『ねじれ』の原因を作っていたのは、ほかならぬ自分自身だ」

そう反省しました。「自分の言葉で、現場の社員に想いや背景を伝える機会を作らないといけない」。そこで思い浮かんだのが、知人に紹介されたnoteでした。

noteなら『ねじれ』を生むことなく、自分の想いを100%の熱量で伝えられます。また、社員がふと疑問を抱いたときに、大倉グループとしての行動指針を確認するツールにもなるでしょう。

さらにありがたいことに、noteには「誰が読んだのか」を確認する機能がありません。社員に向けた発信ですが、「読んだかどうかが社長にバレるのはちょっと…」なんて、社員に余計な気を遣わせたくありません。「誰でも気軽に遠慮なく、隙間時間にでも読んでもらえたらいいな」。そんな私の想いを汲んでくれているツールだなと、勝手に解釈しています(笑)


強い組織を作り、さらなる価値を創造する

創業以来、大倉はお客様のお困りごと・ご要望にお応えするために、常に新業態を創出してきました。現状に甘んじることなく、パイオニア精神を引っ下げて、恐れず変化し続けてきました。これもひとえに、大倉を支え続けてくれている、従業員全員の努力の賜物だと実感しています。

今までもこれからも、私は「2代目社長として今後も会社を成長させ、守り続けていく」という使命を全うする気持ちでいます。そんな私が次に求められていることは、さらなる変化に耐えうる、強い組織作りだと考えています。

私の事業にかける想いや、グループの方向性をしっかりと共有することで、社員一人ひとりとの結束を高めたい。「強靭な組織という土台があれば、大倉はさらなる価値を創造できる」。そう確信しているからです。

本音をさらけだすのは、気恥ずかしいところもあります。でも、未来の大倉グループのために、noteでは思い切り語らせてください。私にとっても新たなチャレンジとなりますが、今後の発信もぜひご覧ください!

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