Daisuke Shibata

フォトジャーナリスト 茨城県在住。06年から現在、コロンビアで農村からみた紛争、避難民…

Daisuke Shibata

フォトジャーナリスト 茨城県在住。06年から現在、コロンビアで農村からみた紛争、避難民、和平プロセスを継続取材。ニカラグア、エクアドル、ペルー、メキシコへも。 daisuke.pp@gmail.com https://www.daisuke-shibata.com

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出版記念写真展『ほにゃらvol.3 まちで生きる、まちが変わる』

会期:2/21(水)ー3/10(日) 場所:Vieill Bakerycafe&Gallery 〒176-0005 東京都練馬区旭丘1-56-2 千川通り沿いの巣鴨信用金庫より3軒隣 営業時間: 水〜土 14:00〜20:00 日・祝日 12:00〜18:00 定休日 月・火曜日 入場無料 ・3月2日(土)17:00 - 19:00 トークイベント 「地域で暮らすということ ガイドヘルパーから見た風景」 ゲスト:中村和利さん (NPO法人風雷社中理事長) 中村さんは

    • コロンビア 先住民族の友人、マウロ

      (出会った当時、まだ14歳だったマウロ。2007年撮影) 1 南米コロンビアの山中に友人が暮らす。彼の名はマウロ。現在24歳。僕がコロンビアに通いだして間もない2007年初めに、彼と出会った。 マウロを説明する、どんな言葉があるだろう。 コロンビア人、先住民族、ナサ民族、コカ農家、コーヒー農家、内戦被害者、サッカー好き、大学中退、夢・心理学者、負けず嫌い、女の子を誘えないシャイな青年、家族思い・・・ 今、頭に浮かぶ僅かな言葉だけで語り尽くせるわけがないが、どれもマウ

      • <メキシコ・チアパス州>サパティスタ・武装蜂起から20年 自治の現在

        ( ※2024年1月1日、メキシコ・チアパス州でサパティスタ民族解放軍(EZLN)が武装蜂起し30年目を迎えます。10年前に現地を訪ね寄稿した2014年2月発行の「そんりさ147号」の記事を転載します。)  メキシコ南東部のチアパス州で1月1日、サパティスタ民族解放軍(EZLN)が1994年の武装蜂起から20年を迎えた。北米3カ国(メキシコ・米国・カナダ)によるNAFTA(北米自由貿易協定)を「貧しい農民にとって死刑宣告」とし、協定発行と同日の武装蜂起は、世界に対し大きな問

        • ルワンダで障害と向き合う 義足を作り続ける夫婦がつくばで講演

          東アフリカのルワンダで義肢装具を製作し、紛争や病気で手足を失った人たちに無償提供するルダシングワ真美さん(60)と夫のガテラ・ルダシングワ・エマニュエルさん(68)による講演会が22日、つくば市吾妻、つくば市民ギャラリーで開かれる。障害者の自立生活支援に取り組む当事者団体「つくば自立生活センターほにゃら」(同市天久保、川島映利奈代表)が企画した。 2人がルワンダの首都キガリ市で活動を始めたのは1995年で、約100日間に80万人以上が命を奪われた「ルワンダ大虐殺」の翌年だっ

        出版記念写真展『ほにゃらvol.3 まちで生きる、まちが変わる』

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          <寄付についてお礼>

          先週からお願いをしていましたコロンビアへの緊急支援について、今日までに合計31万7000円の寄付をいただきました。 急な呼びかけにも関わらず、情報のシェアなどでもご協力いただきまして本当にありがとうございました。お金は、責任を持って現地に届けます。 募集は、今日をもって締め切らせていただきたいと思います。 現地では今も厳しい状況が続いていますが、こうした支援が届くことで、今の暮らしの助けになるとともに、何かあってもつながる人がいると実感してもらえたことにも意味があったの

          <寄付についてお礼>

          <お礼とご報告>

          コロンビアへの緊急支援について、先週金曜日の午前中までにいただいた寄付金23万3000円を現地に送金しました。その後、日曜日に先住民族アワの自治地域マグイのリーダー、ホセ・チンガルさんに届けることができました。 今回は、短期間でたくさんの方々にご支援いただき本当にありがとうございます。 避難者らによるストライキ中のホセさんから、お礼のメッセージが届きました。シェアさせていただきたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「日本の皆さん、お元気ですか? 寄

          <お礼とご報告>

          <寄付のお願い>緊急・コロンビア紛争避難民支援

          南米コロンビアで武力紛争が続き、特に6月11日以降、南西部の山岳地帯で戦闘が激化し地雷原ができるなどして、1000人以上が故郷を追われて避難民化しています。 被害を受ける地域の一つに、先住民族アワの人たちが暮らすマグイという村があります。私はこれまで取材を通じて関わってきた場所であり、直接支援を届けることができる環境にあることから、緊急支援として同地域から避難した約200家族に対して、食料、寝具、テント等、避難先での生活を助けるための物資購入を目的に、15万円を届けたいと考

          <寄付のお願い>緊急・コロンビア紛争避難民支援

          いくおさんとの夏

          1 2020年の夏、新型コロナウィルスの話題で世間が持ちきりだったころ、僕は茨城県北部の山にいた。関東平野の北端から立ち上がるその山からは、「秋晴れの朝は、富士山が見える」というほど広い平野を見渡すことができる。夜になると、人気のない山は漆黒の闇につつまれる。その闇の先には、地平線上にきらめく水戸の街明かりが見える。 この夏、僕はこの山のある集落で、後藤幾夫さんという88歳の男性と過ごしていた。いくおさんは5年前に妻が先立ち、集落にある広々とした自宅に一人で暮らしている。

          いくおさんとの夏

          柴田大輔写真展 「あの山の記憶」

          12月17日(土)から、つくば市のGallery Yで、コロンビアのある山の風景ををテーマにした写真展を開催します。是非お越しください。 柴田大輔写真展「あの山の記憶」 2022. 12. 17(金)〜 25(日) Open 11:00 - 19:00 ​※17日17:30、最終日は17:00まで Gallery Y (茨城県つくば市天久保1-8-6 グリーン天久保201) ・・・・・・・・・・ スライド・トークイベント 「あの山の記憶」 日時:2022.12.17(土

          柴田大輔写真展 「あの山の記憶」

          『ほにゃら』について

          今回の展示で、企画の中心になってくださったのが、茨城県つくば市で、障害のある方々の地域生活をサポートする「つくば自立生活センター ほにゃら」の皆さんです。 ご自身も24時間の介助サポートを受けつつ地域で自立生活をする、団体の代表で設立者の斉藤新吾さんが、展示タイトルでもある『ほにゃら』の意味について、会場で配布する資料集に寄稿してくださっています。 こちらに転載させていただきます。 是非、ご覧ください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  「ほにゃら」さん 「ほ

          『ほにゃら』について

          柴田大輔写真展『ほにゃら』

          日時:2022年1月27日(木)〜2月7日(月) 11:00- 20:00 [ 定休:火・水] 場所:千年一日珈琲焙煎所Cafe (茨城県つくば市天久保3-21-3星谷ビル1F) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ つくば市で昨年設立20周年を迎えた、障害のある方の地域生活をサポートする当事者団体「つくば自立生活センターほにゃら」の皆さんと、皆さんが街で生活する中で出会った地域の方々を撮影しました。 さまざまな方が写る写真が並びます。一人ひとりは一見、脈

          柴田大輔写真展『ほにゃら』

          ニカラグア大統領選関連の記事まとめ

          米州機構総会「ニカラグアの選挙には正当性がない」(100%noticia) https://100noticias.com.ni/politica/111330-asamblea-general-oea-derechos-humanos-nicaragua/ 孤立を深めるダニエル・オルテガ:ニカラグアの選挙を否定した国と支持した国(infobae) https://www.infobae.com/america/america-latina/2021/11/09/danie

          ニカラグア大統領選関連の記事まとめ

          コロンビア映画「MONOS」の感想

          事実を元にした、反政府ゲリラ内の「少年兵」を描いたコロンビア映画「MONOS」については、ある、反政府ゲリラ内のセンセーショナルな部分を濃縮したエンターテイメントなんだろうなという印象を持ちました。 外からわかりずらく、なんとなくこれまで漏れ聞こえてきたわかりやすい「ゲリラ」の一面は、そういった姿を求める人にはとても面白いし、「あぁ、やっぱりひどかったんだ」と、納得できるところが多々あると思います。実際に、こういった場面はあったということも理解できます。 でも、これはある

          コロンビア映画「MONOS」の感想

          ドキュメンタリー映画「ラプソディ オブ colors」上映会 & 佐藤隆之監督Talk Live

          ☆『ラプソディ オブ colors』上映会 & 佐藤隆之監督Talk Live☆ 東京・西蒲田にあるバリアフリー社会人サークルcolors に集う人たちを追った「ラプソディ オブ colors」茨城初上映!! 〈障害〉と〈健常〉のあいだ・すべての人がマイノリティ・問答無用、人間まるだしの狂騒曲!現役タクシードライバー監督がアクセル全開!500日のスーパーカラフルドキュメンタリー 《事前予約制 お申し込みはこちらへ↓↓》 email: daisuke.pp@gmail.c

          ドキュメンタリー映画「ラプソディ オブ colors」上映会 & 佐藤隆之監督Talk Live

          柴田大輔写真展「Hasta Mañana」

          柴田大輔写真展「Hasta Mañana」 会期:8月3日(火)ー 9月5日(日) *夏期休業 8/14-8/20 会場:Vieill Bakerycafe&Gallery 東京都練馬区旭丘1-56-2 千川通り沿いの巣鴨信用金庫より3軒隣 時間:火〜土 14:00〜20:00 日・祝日 12:00〜18:00 定休日 月曜日 入場:300円 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2006年から2019年の間で、南米コロンビア各地で出会った人々の写真を展示をします。コロナ禍でお互

          柴田大輔写真展「Hasta Mañana」

          コロンビア難民 フェリペとの思い出

          「ダイスケ、元気でやってるか? こっちはよくない事が起きたんだ。父さんが殺されてしまった。皆悲しんでいる」   2011年8月、日本にいる私の元に、一通のメールが届いた。友人であり、エクアドルで難民として暮らすコロンビア人男性フェリペ・タピエの次男ルイスからだった。 フェリペが殺された?  文面はあまりに短く、その内容に戸惑った。私はメールを何度も読み返した。手がかりを探すためインターネットで現地ニュースを検索した。すると、現地紙のサイトに彼の死を知らせる記事を見

          コロンビア難民 フェリペとの思い出