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手抜きと洗練

最近服を買いました。とてもシンプルだが、丈夫で着回しが利く。そしてちょっとだけ遊び心があるデザイン。

昔は友人に「色キ◯ガイ」と言われるほど多彩な色や形を合わせ倒して遊んでいましたが、違う楽しみ方も出来るようになってきました。

一見派手ではなく、でもどこかオシャレ。品がある。そして肩の力が抜けている。
そんなんが理想。そういうのが一番難しいけど憧れます。

料理も同様で、あれこれ調味料入れ倒して遊び倒した調理法も好きですが、シンプルな事に少しオリジナリティを加えたものが一番難しい。

単純に肉を焼いて塩・胡椒のみの味付けで出す、実は何よりも腕を問われるし誤魔化しが効かない。
人によっては手抜きと言われるかも。でも本当に火入れや塩加減のみの勝負。
美味いものは極力あれこれ手をかけずに食うのが正解の一つというのも紛れもない真実。

流石にそれはお代を頂く商売の形としてシンプル過ぎるのでウチではやらないが、そこにどうひと工夫入れるかがセンスの見せ所。


手抜きと洗練は当然違う。手抜きに技術は介在しないが、洗練させるには技術と知識、センスが必要。
シンプルなものを否定した先に洗練は無い。単純とシンプルはイコール(=)では無い事。

もはや洗練のスピードがどんどん加速して哲学の世界にすら入りつつある料理界、「僕達がターゲットにするお客様が求めるのは何か」を忘れずに進みたいものです。

人生も本質を突いてシンプルに生きていけたらもっと楽なんだろうけど、それが難しいんだよなぁ。でも、そういう揺らぎも嫌いじゃないんだけども。

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