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顔認証の改札は「何か気持ち悪い」に配慮した仕様でした

今朝、ニュースサイトを見ていたらいくつかのサイトでJR東海のニュースリリース「顔認証を用いた改札機通過の実証実験を実施します」が話題になっていました。

顔認証?駅の改札?ついに未来が来たか!?
流れはJR東海のニュースリリースに書いてありますが、以下のとおり改札機のゲートを通る時に顔認証を用いるというもの。まさに想像どおりです。

※JR東海ニュースリリース(2021/09/30)より転載

面白いのはデータの取り扱いについての記載です。

この様な検証の場合、検証期間を過ぎたらちゃんと削除しますよ!ってのはよくある事ですが、実証検証を行う場所が公の場所なので細かく定義されているのが特徴です。

個人的には「JR東海社員が実験対象改札機を通過する動画に映り込んだお客様の画像は、原則とし て3週間以内に、個人を特定できないように加工します。」がなるほど!と思いました。

意図しない映り込みは確かに避けられないし、そんなこともあるよなーって思うのですが、ちゃんと定義されているあたり、しっかり配慮されているのが素晴らしいなと思います。

ちょっと前にNTT DATAのセキュリティレポートで記載があったLINEの個人情報が海外サーバーに保存されていた問題。LINE社の社長が会見内で言っていた言葉が引用されていました。

「法的にどうこうではなく、ユーザのわかりやすさ、感覚として『気持ち悪い』という点への配慮が欠けていた。(後略)」

そうそう、コレコレですよ!問題があるか、ないかではないんですよね。それよりも細部までちゃんと考えられていて、説明されているかどうか。

顔認証の話でいえば「JapanTaxi」の車載タブレットでの顔写真を勝手に撮っていた問題があります。タクシーに乗った客の顔写真から年齢や性別を推定し、広告を表示していたとして「JapanTaxi」が怒られた問題です。

怒られた理由も「カメラの存在や利用目的の通知が不十分」とのことで、問題があるか、ないかというよりも配慮が足りてないというものです。

その配慮が欠けていると「あー、勢いだけでやったろー!なんかあったら後で説明したろー」って感じが出ちゃうんですよね。先回りしてこんなことも、あんなこともあるけどちゃんと説明しておくね!という姿勢が大切だと思います。

これらの前例を考えると、JR東海さんも慎重に文章作ったんだろうなと思います。正しく運用されて実証検証が上手く行くと良いですね!

顔パスで駅を利用できるのも近い将来かも知れませんね。

面白かったら「スキ」お願いします。そして、承認欲求を満たしてくれ!