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さよならバス

昨日は我が家が約4年半暮らしたタイニーハウス(大型バスを改造して住めるようにしたもの)がテキサスへと旅立ちました。

テキサス州に義兄のヨメが持っている農地があって、そこにバスを置いて義兄ファミリーがその農地を訪ねる時にちょっと泊まれるように使いたいということだったので、じゃああげるよという話になったのが一年以上前。

そこから紆余曲折を経てやっとテキサスへと旅立ったわけですが、そこに至るまで長いあれこれがありました。まず義兄はバスを大型トラックを雇って配送してもらうのではなく、自分たちで運転してテキサスまで持っていきたいと言って聞かなかったのです。

それであっちこっち修理工さんに見てもらったり、タイヤを交換したりして準備をしてきたものの、修理をするたびに次々とあっちも直した方がいいんじゃないかという箇所が出てくる。

そりゃそうだ、古い大型バスだもの。すでに2回アメリカを横断する引っ越しもして、かなりガタがきている。ちょっとそこまでの距離は運転できても、さすがにもう一度テキサスまで旅をするのは難しいんじゃないかなという結論にいたるまで長いことかかりました。

といっても中のインフラは普通に整っているので、電源につなげば電気も使えるしお風呂にも入れる。キッチンも洗濯機もある。

つまり、農地に置いてちょっと泊まるのに使う分には問題ないから、運送してもらいなよという話を何度もして、やっとその手筈がついて、昨日の夜トラックの運転手さんにドナドナされていったというわけでした。

ちなみにカリフォルニアからテキサスまで大型トラックに牽引してもらうと値段は5400ドル。これが高いか安いかは人の価値観によると思います。この値段は義兄んちと我が家で折半して出しました。

ぶっちゃけ赤の他人にバスを売ってしまった方がいくばくかのお金になったし、こうやって運搬費も出さなくてすんだんだけど、それでも義兄の手元においてもらえたら、いつかまたバスに会いたくなったときにそこにあるという安心感がある。

ドナドナの前にもう一度バスの中をじっくり見てみたけど、よくこんな狭いところにこんなに長く住んだなというのが本音です。でも、バスで暮らしたことでかなり貯金ができたし、それを頭金にして今の家を買えたから結果的にはよかったと思う。

夫のキャリア的に引っ越しの多い時期だったので、バスのタイニーハウスは我が家のニーズをしっかりと満たしてくれて、フロリダでハリケーンにあったときも避難用として機能してくれたし、オクラホマで雪吹雪で停電になってもソーラー発電があったから助かったし、とてもいいおうちでした。

またいつかテキサスにバスに会いに行きたいな。今までありがとう、義兄の家族にも可愛がってもらうんだよ。また次会える日まで、元気でね。

いただいたサポートは我が家の4匹のうさぎのお野菜代に充てさせていただきます(*'▽') むしゃむしゃー!