にぎりしめていたもの
ずっと手放せないものがあった
かたくかたく握りしめ
どうしても手に入れたいと
つよく思っていた願い
なぜ手に入らないのだろうと
もがけばもがくほど
どんどん遠のいていくようで
遠のいていくように思えるからこそ
どうしても手に入れたいと
さらに思いは募るばかり
その願いがかなわなければ
自分が消えてしまうのでわないか
とさえ思えていた
それなのに
それなのに
手放してしまえば
自分が消えてしまうこともなく
なぜそんなに頑なに握りしめていたのかと
あまりにかたく握りしめていたから
手放すのが怖かったし
簡単ではなかった
それでも
それでも
手放したその先に
見えてくるのは
新しい光
Daisy*
*読んで下さり、ありがとうございます。
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