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既知の外にある自由、意識の最果て 新宿眼科画廊

新宿3丁目駅から歩いて5分ほどのところにある
ギャラリー、新宿眼科画廊へ行ってきた。

看板が見切れてる・・いきなり失敗だ

"築地魚河岸ブルース"をみにきた。
写真家、沼田学さんによる
築地で働くひとたちの、日常の"いつもの姿"を撮影した写真展。

歩く姿にそのひとの"在り方"がみえる。
厳しく、ドラマティックな姿

"ふたりの信頼関係"の重みが伝わってくる
色々想像しちゃう。

いい男
全身から"したたっている!"
昔求人誌で築地の帳場の募集をみて興味をもったことを思い出した。朝4時からだったのですぐにあきらめた・・ 

警官とおばちゃん。
市井のひとびとの通りすがりの瞬間、
それは現実であり力強いファンタジーだよね。

沼田さんご本人が在廊されていた。
半年ほどかけて撮影されたとのことだ。
なんだか写真まで撮って頂いて・・

さて、沼田さんの写真展については、皆さんに
"おすすめ!"と明言できる。
問題は、新宿眼科画廊の奥に
水爆を投げつけられた上に
全力で解を求められるような
そんなアナーキーな作品群が
溢れていたことだった・・↓

エレクトリック・アルツハイマー

白い壁いっぱいに展示された、
明瞭な破滅

ひとを不安にさせる、をはるかに通り越した
異様に明度の高い"クラヤミ"の放射感がすごい

もしかしたら自分が生きている世界のすぐとなりに
こういう世界があるのかもしれない。
そして奴らはコッチ側に少しずつ入りこんできているのかもしれない・・

コジキシステム

"なんの意味もない何にも使わない完全な 坂"

これは"片づけ損ねた何か"かと
思うのも無理はない。
正解は以下↓

あの可愛い(私はあんまりそう思わないけど)
カービィの口臭を表現しているようだ・・

とにかく何か見過ごせない、けったいな磁力がでているのはたしかだ。"才気"か"狂気"か、その両方か

不穏の極み

ものすごく "遠く"へ来ている気持ちになる。
そこは誰でも行けるのに、
なかなか訪れるひとはいない。そんな最果て。
私がひかれるのはそんな場所ばかりだ。
心理的な秘境。それは家庭ひとつひとつだし、
人間ひとりひとり。
別にわざわざヒコーキに乗って
海外へ行く必要なんてない。

会場内にはカモメが飛んでいた。

新宿眼科画廊

http://www.gankagarou.com/

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