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子供は無意識を見ている

人間は関心を持ち、注意を向けているのではなく、注意が向いてそれから関心が生まれているのだと考えています。その注意は無意識で向けられています。

つまり、私たちが注意を操っているのではなく、注意に私たちが操られている。

しかし、それでは自由意志が危ぶまれてしまうので、心情的に受け入れにくい。だからなぜそこに注意を向けたのかの物語を自ら創出します。

動物は皆周辺環境をキョロキョロしながら観察しています。考えてから注意を向けているのではなく、周辺環境に釣られ反射的に見ています。人間も基本的に同じように注意を向けていると考えています。違いはそこに意味を見出す点です。

「子供をこう育てよう」と意識して行う取り組みはなかなかうまくいきません。それは、子供たちが大人の反射的な注意の向き先を見ているからだと思います。なぜならば、そこは嘘をつけないからです。信じるに値する情報です。

無意識の世界に比べれば、意識的に自分が細工する世界は表面的です。

子供が見ているのは、言葉でもなく、振る舞いでもなく、大人自身も気づいていない反射的に現れる生体反応だと思います。

言葉より目を、見せている部分より隠してる部分を、振る舞いより発汗や静脈などの生体反応を、子供たちは見ています。

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