ギャルの魅力について

今週は感情を大きく揺さぶられた一週間であった。落ち込んだり、凹んだりすることが多く、何とも哀しい気持ちになることが多かった。従来なら、こんな気持ちの時、私に元気をくれるのは、もちろん黒ギャルである。辛いときには黒ギャルに思いを馳せる事で、時には現実からの逃避行に成功し、時には現実に打ち勝つ力を得た。しかし、あまりにも黒ギャルについて考えすぎたせいか、あるいは黒ギャル縛りで小説を書いているせいか、黒ギャルというのが良く分からなくなってきた。「俺はなぜ、黒ギャルが好きなのか?もう自分がわからない……」そんな感じだ。そこで、今回は属性「ギャル」について書くことで、「ギャル」とは何なのかを考えていきたい。

ギャルの描かれ方は、以下の2種類に大別できる。

1)ド派手な見た目に反して、中身が純情

2)ド派手な見た目で、中身もド派手

1)はギャル萌えに見せかけて、実は「ギャップ萌え」である。厳密に言うとギャルである必要はなく、スケバンやレディースでもOKなのだ。ギャル固有の素晴らしさではない。むろん、これはこれで魅力的である。しかし、ギャルでなければならない理由にはならない。

私がギャルに魅力を感じるのは、2)である。とにかく見た目通り、ド派手でギャハハな性格。それこそがギャルの魅力である。その魅力は、一言で言うなら、ポジティヴさ。何があってもギャハハと笑う。そこにこそギャルの素晴らしさがある。スケバンやレディースには何か影があるが、ギャルにはそれがない。この底抜けのポジティヴさにこそ、ギャルの魅力がある。

そして、2)に付け加え、もう1点追加したい。それが、

3)ミスをする

である。

先日、元黒ギャルAV女優の泉麻那さんがハワイ旅行中に海で指輪を失くしていた。普通なら相当凹むとこである。しかし彼女は「ハワイだし許す」と許していた。ここにこそギャル固有の魅力がある気がする。本来なら指輪を外して海に入れば良かったのだろう。これは彼女のミスだったのかもしれない。しかし、そんな自分のミスを笑って吹き飛ばすことが出来る……それがギャルの魅力なのだ。そんな姿に、自分のミスに凹みがちな私のような人間は憧れを抱く。自分ああいう風に自由に生きたい……!と。ちなみに、泉麻那さんはその後、バッグを盗まれて90万前後の被害が出たそうだが、それでも「最悪だったけど、そんなの引きずる方がもったいない!」とハワイを引き続きエンジョイされていた。普通なら凹みまくる事態だろうに、この強さ。この切り替えの早さ。ここにギャルの魅力がある。

ギャルの魅力。それは、「極端な失敗をする。だけど、その失敗に全然めげない」という、人間の弱さと人間の強さが極端な形で同居している点な気がする。つまり黒ギャルの素晴らしさとは、人間の強さの素晴らしさなのである。黒ギャル賛歌は人間賛歌なのだ。

最後になるが、今の私は風邪をひいたせいで体温が39℃あることを付け加え、この論文を〆たい。


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