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「笑う男」日本初演 2019-04-16

2019-04-16
ヴィクトル・ユゴーの「笑う男」。
日本初演ですね。観てきました。

B席では肉眼ではグウィンプレンの口裂けは目視できず・・・オペラグラスもっていけばよかったなあと思いました。
いつもは舞台全体をみたいのでオペラグラスあんまり持たないんですよね。

今回はWキャストがデアとグウィンプレンの幼少期(W以上いそうだけど)のみ。
特に気にせず取ったのですが、衛藤さんという方でした。
3月末で乃木坂を卒業なさった方との事で、正直心配だったのですが、可憐なところ、みんなに守りたいと思わせるところ、とてもデアに合っていました。
最初の歌唱シーンでは音程が不安定でちょっとハラハラしましたが、臆することない柔らかい透き通る声で好印象です。
デアの登場シーンも少なく、一貫してマドンナの立ち位置というのも初出演にはよかったのかもしれません。
また次回観るのが楽しみな方でした。

今までとイメージがかわったのはフェドロの石川さんとウルシュスの山口さん。
ダンスオブヴァンパイアでは、陽気な石川さんと影のある山口さんでしたが、今回は真逆。

嫌味トゲトゲのフェドロも新鮮でした。
台詞自体はそんな変なこと言ってないのに、言い回しがいちいち奥歯に物が挟まったような言い方ww
めちゃめちゃいろいろ匂わせておくのがいいですねw

ウルシュスも最初いつものイメージとちがって、山口さん???だっけ?と心配になる感じでした。
歌いだしたらまんま山口さんでしたがww
低音で荒くれ者っぽい喋り方はいままで観た中ではあまりありませんでしたね。高貴な役が多いし。
しいていえば冒頭のジャン・バルジャン・・?でもそんなにあらっぽくはなかったかなあ・・?
感情的な台詞や、地声で歌う部分は抑制している感じがありましたが、ファルセットはやっぱりきれいです♪
神々しいです。
家族を思う押し殺した台詞はゾクッときました。

ジョシアナ公爵の朝夏まなとさんはほんと男をもてあそぶ感じが妖艶でした!
夢中になってたのに一気に冷めるあたり、素晴らしかったです。
ただ何度聞いても「女子アナ」って脳内で変換されてしまうのが困りもの
ですw

ムーア卿の宮原浩暢さんは初めてだったのですが、LE VELVETSの方だったのですね!
LE VELVETSは佐藤さんはよくお見かけしていましたが、この方も素敵です。
かなり経験積んでる方だとおもってました。
石井一孝さんとか岡幸二郎さんの系統ですかね(勝手にゴメンナサイ)
またお見かけするのが楽しみです。

グウィンプレンの浦井さんは、ベッジ・パードンとデスノートを観ましたね。
あ、あとニーチェ先生のドラマww
影があったりお調子ものだったりのグウィンプレンでしたが、脚本なのか演出なのか、いきなり貴族に反感をもった部分は急すぎたような気がします。
議会でいきなり半ギレする前にもうすこしなにか欲しかったかなあ・・・と。
こちらはまた次回公演のときに補足があるといいなあ、と思います。

ユゴーらしく、貧富の差、内面と外面の醜さ、すれ違いを描いたいいお話でした。

「笑う男」
脚本:ロバート・ヨハンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
歌詞:ジャック・マーフィー
演出:上田一豪

グウィンプレン:浦井健治
デア(Wキャスト):夢咲ねね/衛藤美彩
ジョシアナ女性公爵:朝夏まなと
デヴィット・ディリー・ムーア卿:宮原浩暢
フェドロ:石川禅
ウルシュス:山口祐一郎

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