本間だり◆下町演劇女子

演劇好きの下町女子です。 子供の頃から劇団四季や東宝ミュージカルを見て育ちました。 演…

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演劇好きの下町女子です。 子供の頃から劇団四季や東宝ミュージカルを見て育ちました。 演劇、映画の記録をしていきたいと思います。 ※ブログからお引越ししたため少し古い観劇記録があります。

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華々しいシシィはいない 重責と更年期に苦しむ皇后陛下 #エリザベート1878

「エリザベート1878」を観てきた。 中指を立てたりタバコをふかしているエリザベートのビジュアルがインパクトあって以前より気になっていた作品。 上映館が東京では日比谷シャンテと渋谷Bunkamuraしかないのが残念。 (追記: 立川も上演追加されたそうです) 平日昼間でもかなりの人気で、宝塚お好きそうなマダムや老紳士も多かった印象を受けた。 ミュージカルのエリザベートは観ているが細部まで詳しくないし歴史的にもあまり知識はない。 それでも、ミュージカル後半の散々たるエリザ

    • 劇団四季 ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク・バージョン: 日本オリジナル演出 十年ぶりの公演

      劇団四季のジーザス・クライスト=スーパースタージャポネスク・バージョンを観に行ってきた。 チケット会員発売初日に売り切れてしまうという今まで劇団四季の舞台をずっと見ていて初めての状況に遭遇。 その後、ウィキッドも発売初日に全席完売してしまっていたので、どちらも待ち望まれていた作品というのがわかる。 ●ジーザス・クライスト・スーパースターとは●イエス・キリストの最後の7日間の物語 キャッツやオペラ座の怪人を作ったアンドリュー・ロイド・ウェバーの初期作品。 1970年にレコー

      • 映画「怪物」と小説「怪物」を観た

        映画「怪物」を観た。 観る前の第一印象は「モンスターペアレント」かと思った。 予告を観ると、保護者と教師の両方の視点から見たすれ違いものかと思った。 実際に観たら、日常に潜む様々な問題を少しづつ練り込まれ片側の主観のみ観た時の恐ろしさがはびこっていた。 ・3つの視点 大まかに3部構成にわかれていて、 1.保護者視点 2.教師視点 3.子供視点 になっている。 しかし、それぞれのチャプターで主観的に感情を吐露することは少なく、あくまで第三者視点から物語を見せている。 別

        • 怪異ものとしての美しさ/映画「岸部露伴ルーヴルへ行く」

          岸部露伴ルーヴルへ行く、観た。 原作は観ておらず、NHKドラマを毎年楽しみに観ていた。 冒頭 冒頭に岸部露伴の能力についての説明などもあり、初見の人でもわかりやすいと思う。 岸部露伴の家のシーンでは姿はないが犬の鳴き声がしていた。 TVドラマの際に岸部露伴が飼っていた犬のバキンがまだ飼われている事に嬉しく思った。 青年時代 岸部露伴(青年)という表記で若かりし頃のエピソードがある。 原作の「岸部露伴ルーヴルへ行く」では岸部露伴は27歳だったそうだ。 高橋一生の岸部露伴

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          SPY x NYAMILY (スパイニャミリー) :ミュージカルを観て

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          観劇「ハリーポッターと呪いの子」-2023.05

          去年開幕直後に観た舞台「ハリーポッターと呪いの子」 3回目はもうすぐ交代してしまう石丸幹二さん。 去年藤原竜也さんで観て、今年2回石丸幹二さんで観ている。 光の演出… 一番変わったと思うのは、タイムターナーで過去へ行く部分。 去年は画面全体を走査線のようなチラついたエフェクトがあって、ほんのり酩酊しているような気分になってある意味心地よかった。 それが、今年観た公演からはほのかに舞台面のコントラストが薄く感じられ、歯車等の外枠が揺らめいて歪んでいるように見えたくらいで収

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          ジキル&ハイドの思い出

          録画した「MUSIC FAIR」を観ました。 石丸幹二さんは舞台での失敗談というトークで、 「ジキル&ハイドのラストシーンで『俺はハイドだ!』というところを『俺はジキルだ!』と言ってしまった」 とおっしゃってた。 これは公演当日Twitterで観た方が何名かつぶやいていたので、あの時のか!と思いました。 石丸さんは今年ラストジキルなんですが、初代ジキルの鹿賀丈史さんが2007年に最後のジキルを演じたのも今の石丸幹二さんと同じ年齢、57歳のときだったそうです。 鹿賀さんの

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          持ってる中で一番昔の劇団四季キャスト表

          劇団四季は本日のキャストをお持ち帰りできるシートにして配ってくださってるのですが、子供の頃からこれを大事に取っていました。 ノートに貼って保管していたのですが(ポムポムプリンのノートw) 今持ってる一番古いキャスト表をみたら ・・・・・「イリヤ・ダーリン」 映画『日曜はダメよ!』を原作にしたミュージカルだそうで、 確か1996年以降は上演されてないんじゃなかったかな? 保坂知寿さんと石丸幹二さんで、こころなしかアスペクツ・オブ・ラブを思い出しますね♪

          持ってる中で一番昔の劇団四季キャスト表

          「笑う男」日本初演 2019-04-16

          2019-04-16 ヴィクトル・ユゴーの「笑う男」。 日本初演ですね。観てきました。 B席では肉眼ではグウィンプレンの口裂けは目視できず・・・オペラグラスもっていけばよかったなあと思いました。 いつもは舞台全体をみたいのでオペラグラスあんまり持たないんですよね。 今回はWキャストがデアとグウィンプレンの幼少期(W以上いそうだけど)のみ。 特に気にせず取ったのですが、衛藤さんという方でした。 3月末で乃木坂を卒業なさった方との事で、正直心配だったのですが、可憐なところ、み

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          「マリー・アントワネット」(2回め) 2018-11-20

          2018-11-20 2回めのマリー・アントワネットです。 最初に、前回の第一希望キャストでの公演が取れたので、今回はできるだけ違うキャストでのチョイスにしてみました。 ルイだけは同じになっちゃったけど。 2回めはやっぱり前回と比べてしまう形になって申し訳ないけど… 構成はやっぱり、明るい部分とダークな部分のメリハリが素晴らしいなあと思いました。 1幕は華やかな部分と庶民の暗雲を対比させつつ、2幕はどっぷり暗くならず、時折サプライズ的なシーンがあり盛り上げていました。

          「マリー・アントワネット」(2回め) 2018-11-20

          劇団四季「キャッツ」大井町 2018-11-01

          2018-11-01 劇団四季の大井町キャッツ行ってきました! 前回の横浜キャッツから6年ぶりですね! 新宿キャッツは知らないので、品川、五反田、横浜、につづいて4会場めです♪ 色々変更点がありました。 内部のゴミでは東京バナナやZIP、そらジローのグッズなど。 時期で場所が変わる四つ葉のクローバーがあるとのことですが、これも無事にみつけられました。 ゴキブリダンスが長くなってたような感じ。 バストファージョーンズの歌にフレーズが追加されていたり、 ランパスキャットのナン

          劇団四季「キャッツ」大井町 2018-11-01

          「マリー・アントワネット」 2018-10-24

          2018-10-24 初演は観れなかった「マリー・アントワネット」です。 CDは入手済みなので予習したところ、新演出で新曲多数とのこと! それはそれで楽しみでした♪ キャストの方がどの方も私的にガチで尊敬する方ばかりで、どの組み合わせでも素敵だとおもうのですが、こちらの組み合わせが自分的にはベストキャストです。 花總まりさんのマリーは、1789初演のときにとても素敵だったので期待どおりでした。 初演のときに「宝塚に在籍していなければオファーしていた」というだけはあります。

          「マリー・アントワネット」 2018-10-24

          ミュージカル「生きる」初演 2018-10-12

          2018-10-12 ミュージカル「生きる」を観てきました。 市村正親さんと鹿賀丈史さんのWキャスト。 両方みたかったのですがチケットが2枚とれず・・鹿賀丈史さんバージョンのみの観劇です。 ほんとうに良い作品でした。 シンプルな構成で、純粋に真摯に作られた作品です。 派手さはないけれど、一人の男性の晩年を丁寧に描かれていました。 無理に笑わせようとしたり、過剰演出をしなかったのも作品を純粋に感じられて良かったです。 ポスターでブランコのシーンが出てくるんでだいたい想像つ

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          神奈川芸術劇場(KAAT)の注意点 2018-08-29

          2018-08-29 今回の観劇、神奈川芸術劇場(KAAT)のBR列だったのです。 緑のサイド席ですね。 よくあるサイド席よりもかなり直角に作られています。 そして実際座って見ると・・・・・前の手すりやスポットライトの土台に邪魔されて舞台がまるで見えません。 開演前に「前かがみにならず、背もたれに背をつけてご観劇ください」との注意があったのですが、そうすると舞台の端っこ5分の1くらい、舞台袖にハケる姿がやっと見えるくらいです。 さすがにそれでは何も見えないので、前傾姿勢

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          「ノートルダムの鐘」神奈川芸術劇場 2018-08-29

          2018-08-29 ノートルダムの鐘、千秋楽です。 神奈川芸術劇場では5月から。 2016〜17年に四季劇場秋で3回観てから、今年春からの神奈川芸術劇場で最後のノートルダムです。 今回没頭できなかったのもあるのですが(別投稿で)、以前みたときよりもキャストのみなさんの熱量が増していた気がします。 正しく、正確に!!の四季ではあるのですが、長くやってきてだんだん変わっていったのか、勢いと若干の走りがあった気がしました。 フロローは芝さんで2回、野中さんで2回観れました♪

          「ノートルダムの鐘」神奈川芸術劇場 2018-08-29

          「モーツァルト!」 新演出 2018-06-11

          2018-06-11 新演出版モーツァルト! 今回は井上さん卒業で、山崎さん、平野さんが続投。 製作発表で気になっていた、古川さんと木下さんの日にしました。 新演出で、舞台も幕が楽譜になっていたり、グランドピアノの盆ステージがホールになったり家になったり・・。 舞台美術がとても洗練されていました。 盆ステージ、久しぶりで嬉しい♪ オケピの上に花道がかかっている、宝塚の銀橋のようなエプロンステージ。 ガラリと変わりましたね♪ 心理的表現やメタ的な構成が多く進んでいたストー

          「モーツァルト!」 新演出 2018-06-11