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不法滞在外国人

 不法滞在外国人と失踪外国人?

 最近問題になっている不法滞在外国人は、少し前は失踪した技能実習生と同じ次元で話題になっていますが、これは次元の違う話だと思います。

 埼玉県川口市などの不法滞在外国人は、主にクルド人で国籍はトルコです。

 ちなみにトルコとは二国間協定がないので技能実習生や特定技能外国人としての入国ができません。

 そうした外国人が不法滞在になるのは短期ビザが免除なので入国して90日以内に帰らず不法滞在になっているケースがほとんどです。

 例えばベトナムからは短期ビザが免除されていないので、ベトナム人が日本に来日するためには短期ビザを取得する為に日本にスポンサーがいるか、目的がなければなりません。

 トルコはEU加盟国なので90日以内の短期ビザが免除なので観光と称すれば日本に入国できます。

 これが問題で、もちろんトルコ人全員が不法滞在を目的に来日するわけではありませんが、今回問題になっているクルド人はトルコ国籍なので短期ビザ免除で入国できる、という部分です。

 一方、失踪した技能実習生の場合は、二国間協定に基づいて日本の管理団体が実習生として受け入れますが土地や家を売って入国してきたり、過酷な労働環境に耐えられず失踪するなど、と背景が全く違います。

 過酷な労働を強いて失踪したところで他に仕事は出来ないのであとは犯罪に手を染めるか、不法な活動で利益をあげるしか方法はありません( ;  ; ) 

 技能実習生については帰国費用についても取り決めがあるはずですが、おそらくここで問題になるのは言葉の壁だと思います?

 日本語検定4級以上で入国しますが実際のところ約3年の技能実習生の期間に日本語教育はほとんどされず、結果的にほとんど日本語での意思疎通が出来ません!

 ですから日本国内には相談出来る相手がいないので悪い組織に騙されるケースが多いと思います?

 技能実習生が意見や主張を出来る機会がない事も問題だと思います!

 それでも不法滞在には変わりありませんが、技能実習生や特定技能の場合、良いか悪いかは別として、日本人が就かなくなった職種に外国人に就いてもらおうとする国策なので、この部分は国家として責任があると思います。

 管理団体が過酷な労働環境を強制していたとしたら管理団体の責任、もしくはその受け入れを認めた国家の責任ではないでしょうか?

 一方、短期ビザで入国して不法滞在になっている外国人は自分の意志で入国して、自分の意思で不法滞在になっているのでこちらのほうは厳しく対処していただきたいと思います。

 不法滞在外国人を語る際にはまずその部分を考えてもらいたいですね!

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