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小説から苦手な漫画に挑戦する理由

人の欲望は止まることをしらない……。
たとえば好きな人(気になる人)ができて、初めは話せるだけでよかったと思うのに、次は付き合いたいと思い、その次はヤりたいと考え、最終的には結婚したいとまで欲望が発展する……ことがある。そして子供が欲しいと考え、できた暁には元気であればいいとだけ願っていたのに、賢く育って欲しい、イイ会社へ就職してほしい、イイパートナーを見つけて欲しい、孫が見たい、介護してほしい……とか、そういうね「初めの気持ち」は一体どこへいったんだろう……と。

上記と同じで、初めはストーリーを脳内で想像(妄想)するだけで満足していた。
だが、だんだんとそれを形にしたいとおもうようになり、文章を書き始めた。すると、この物語を誰かとシェアしたくなり、「たった一人でもいい。読んでくれる人がいれば」そんな気持ちでネットに載せる。すると読者ができた。もっと、読者が欲しくなった。ある程度読者が増え、ファンアートなども描いてもらったりした。すると、今度は漫画で読みたくなった。文字じゃ飽き足らず、
「彼ら(自分の作品の登場人物)が動いているところを、視覚から感じたい!」
と、望むようになった。

そんな経緯から苦手な漫画を描き始めたのだが、
これがまったく脳内にある映像の解像度が低すぎて
「こんなんじゃぁあねええええ! こいつら、こんなブサイクじゃあねえええよぉお!!」
という、理想と現実に苛まされ、何度も漫画をやめた!
小説なら「大爆発が起こった!」って2秒で打てる。
「容姿端麗」と描くだけで読者は勝手に最高の美男美女を映像化してくれる。
しかし、漫画は絵に説得力がないと
「これのどこが美形なん? 美女なん? ちゃうやろ」
となって読む気が失せる。

ちなみに「大爆発が起こった」のシーンだが……

自分の今の実力だと丸一日かかってこの程度のクウォリティーしか生み出せない。
「こんなんやない! 俺の頭ん中はこんなしょぼい映像やないんやー!! VFX使いまくった派手な演出がさぁ!!(号泣)」
何度もペンを投げ捨て、「やっぱり小説に戻っていつか誰かが描いてくれるのを待つか〜。ってかもう、小説書いたらAIが全部漫画にしてくれる日が近づいてんじゃね?」と小説に戻ったりしたが、AIもまだイマイチなので、自分で描くしかない。欲望は止まらない。読者なんてどうでもいい。自分が、視覚から見たい欲求が抑えられない。

そんなわけで、読んでくれる人がいた小説を消去して、下手くそな漫画を描きまくる日々。
いつか、自分の脳内映像を80%くらいまでは実現できるだろうか。
なんか、マジでそのころには小説UPするだけでAIが全部描いてくれる日がやってきそう。
AIの進歩が先か、自分の画力進歩が先か……神のみぞ知る。

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