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プライドって邪魔

自分には変なプライドみたいなのがあり、漫画や小説の更新告知をあまり大々的にしたくない。更新後、シェアボタンは押すが、それっきりで漫画仲間やグループチャットに「更新しました!」とか知らせたくない。
だって、知り合いや友人は面白くなくても「いいね」してくれるじゃないか。
そんな、「友情いいね」や「友情購読」といった優しさは、刃のブーメランとなって背中(心)につきささる。
優しさは剣であり、無意味に振り回すものではない……
良かれと思ってとった行為が、誰かを深く傷つけることもあると知っておこう。

毎回「いいね応援」してくれていた匿名読者が、実は親だったとか、知り合いだった、とか。そんな話をきくと、もしや自分のこの「いいね」も!? と疑ってしまい、いいねがつくたび友人に、「お前、いいねしとらんだろうな!?」と詰め寄って「してないしてない。俺じゃないことは確かだよ」と確証を得るまで安心できない体になっている。

「友人だった……だと!? 俺はいつから錯覚していた……!? あいつが他人だと!?」

上記の状況かもしれないので、
最近では、もう『匿名のやつはだいたい友達!(ラップ調で)』と、最初から友情スコアだよ、んなの。誰がお前の漫画なんて読みにくるかよ、クソが! 
と思い込むことで精神ダメージを回避している。

だってさぁ、中身を評価してほしいじゃない!
それがもし、『友人の作品だからいいねしておいてあげようね。ドゥフフ』な同情からくるものだったらショックじゃんかよ!
初めてもらった郵便受けにあったバレンタインデーのチョコレートが母親だったときくらいショックじゃんかよ!
初めてのツイッターフォロアーがバビ肉した父親だと知らず「フォローありがとうございます! こんなかわい子ちゃんから嬉しいです〜!」と大喜びで返し、事実を知ったときくらいショックじゃんかよ!
義理、情けの、なんと攻撃力の高いことか!

もし、本当に自分の作品を気に入ってくれているならこちらから告知しなくても向こうから読みに来てくれるはずだ!
こちらからお願いして読んでもらうなんてそんなのロックじゃねぇよ!(ギター弾けねぇけど)
でもプライドがあるんだよ。心のギターが。(意味わかんねぇけど)

大昔、友人がイギリスの路上で絵を売っていたことがある。
裕福そうな紳士が、金銭箱に500ポンドを投げ入れた。
友人が「どの絵がいいですか?」ときくと「絵はいらん」と去っていった。
もちろん、友人はキレた。

そういうことだよ!
金じゃねぇーんだよ!
同情はいらねぇーんだよ!!
作品を見てほしいんだっ!

でもって気に入らなければ「金」も「いいね」もいらねぇよ!
そういうことだよっ!!

ああ……プライドって邪魔!

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