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祝日の中の惰性

祝日の晴天が、わたしを伏目がちにさせる正午
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3月20日(水)
今日は祝日。
起きたのは午前8時すぎ。

流し台には洗われていない食器と調理器具。
部屋の中には、日頃積み重ねた、床に散らばる資料や郵便物、本の山。
案外、この惰性に塗れた部屋が好きだったりする。

部屋と外の世界を隔てるカーテンは、お気に入りのモスグリーン。
カーテンと窓を少し開ければ、遮光カーテンが顔を出して風に乗ってわたしを手招きした。
誘われるまま外に出て煙草に火をつけると、真っ青な空に、わたしの口から吐き出された雲たちがもくもく登っていく。
雲というより線香みたいだなあ、なんて思っているわたしは病んでいるのだろうか。
鬱々とした気分を風が洗い流してはくれないだろうか。

まあ、そんなこんなで今日も惰性と仲良く過ごすのだろうな。
週末は忙しくなるから、許してあげよう。
背中をさすってあげよう。頭を撫でてあげよう。
「よしよし、君は頑張っているよ。」

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