持たざる者(金原ひとみ)を読んで
数年前までよくわからない全能感があった。
正直言って病的だった。
それは多分、小学校の運動会でやっとのこと3等賞をとった私に対する「一等賞はまだ取れないのか!アハハ!」という祖母なりの叱咤激励に傷ついた自分がいたからだし、
母が、地区の秋祭りに貼り出された数多くの俳句の中から私のものを見つけ、首をひねりながら見ていたところに出くわしてしまったから。
自信のなさの裏返しだったのだと思う。
自己肯定感は底をつき、年を経てマイナスになった時、
私は、不登校になった。全能感さ