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ハムのミュージック

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ハムのミュージック その11 "You're killing me."

気持ちが落ち着かず眠れない。暗い部屋の中で光っているのはパソコンの画面とMIDIキーボードの鍵盤だけ。何も考えたくない。鍵盤を適当に叩く。それでも身体にしみ込んだクセでどこかで聞いたようなコードが聞こえる。メロディーが聞こえる。うんざりしている。眠気はない。朝5時。眠らずに24時間が経過する。それでも眠気はない。食欲もない。曲名に「kill」という言葉を使おうと決めている。窓から青い淡い光が入ってくる。カーテンを閉じ忘れていると気づく。タンブラーに入っていた炭酸水の炭酸ももう

ハムのミュージック その10 ”すてきな女の子”

実現しなかったボーカルさんのデモ用に作った最初の曲。少しだけ作り直す。もう誰が歌うこともない。松本大洋の「ピンポン」でペコが卓球をやめようと火のついた焼却炉の中にラケットを捨てる場面が好き。「へへ・・・、悪ィな相棒。成仏してくれよ」その時、少しだけ笑ってるのもいい。暗いのは良くない。歌が入ったらうれしかったな。残念だけど、今はこれくらいしかできないよ。

ハムのミュージック その9 ”マイ・オウン・サッドネス”

オンラインでボーカルを入れてもらう予定の曲。とても好きな声の人なので実現したらいいなと思う。曲に名前がなかったのでつける。マイ・オウン・サッドネス。「悲しみと怒りを経験することであなたはよりクリエイティブになれるし、そして、クリエイティブになることで痛みあるいはマイナスの考え方を乗り越えることができる」オノ・ヨーコが言ってた。僕の悲しみや怒りが、全て、絵や音楽や文章に変わったら素敵なことだなと思う。どうせならハッピーな形として。

ハムのミュージック その8 ”くじらのうた”

白いシャツがほしい。ユナイテッドアローズの白いシャツは襟がボロボロになっている。APCの白いシャツは右わきに穴が開いている。もう5年以上着ている。そろそろ新しいのを買わないといけない。いつでも同じものを着ていたい。迷わなくていいから。Kics Documentの白いシャツがほしい。タイプライターレギュラーシャツ。2万5300円。高いなあ。無印のシャツでもいいんだけど、次5年着るって考えたら、質のいいものを買った方が安くつくはず。木曜日、ボロボロのSARASAのボールペンを使っ

ハムのミュージック その7 "こくはく”

ほんめつとむさんの「ちびこ」。ミスタードーナツに飾ってある。大好き。すっごい好き。思い出しながら描いた。黒猫飼うことがあったら「ちびこ」って名前にしたい。

ハムのミュージック その6 ”ハロー・ウェルカム・グルービー”

夜9時。よく通る道にある小さなライブハウスでアイドルが握手会をやっていた。多分、握手会だと思う。機材搬入用のドアが換気のために開いていて、そこから少しだけ中の様子が見える。アイドルの後ろ姿。薄い青色のドレス。スカートは短く、横に広がっている。むき出しの脚は長い。その奥には男たちの列。 ずいぶん昔の話だけど、古本屋の店番をしている女の子が可愛かった(店の名前は「世界堂」だったかな)。狭い店で、とにかく本で埋め尽くされている。店内を一周するなら10歩も歩けばおつりがくる。本は「

ハムのミュージック その5 ”ランドリー”

月曜日の午前中はコインランドリーに行く。最寄りのスーパー近く。洗濯物が回っている33分の間にコインランドリーの待合室でマスタリングをする。目の前の道路を走るトラックの音。救急車のサイレンが聞こえる。コインランドリーの匂い。誰も来ない。街が動き始める月曜日に僕だけがサボっているような気がした。

ハムのミュージック その4

こわい夢は見たくない

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自己紹介 and ハムのミュージック その3

真ん中に立っているのが僕です。 好きなものは猫です。 よろしくおねがいします。

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ハムのミュージック その2 "練習"

スタジオでインプロの練習しているとこ。一人。2019年8月9日。

ハムのミュージック その1 "Once in a blue moon"

music feat qoo and keibear