ご先祖さまへの感謝の言葉

私は江戸時代から続く〇〇家の長男として生まれた。

私が今こうして生きていられるのはご先祖様たちががんばってきてくれたおかげだ。

(あまり良い出来事ではないからという理由で詳しくは教えてもらっていないが)江戸時代に大きな事件に巻き込まれて家がなくなっていた可能性もあるようだ。

また、明治維新のころにも大きな混乱があり、家がなくなる危機に遭遇しているらしい。(〇〇家の長男といったがこの頃の混乱で養子を取ることもあったため血の繋がりはないかもしれないとのこと。)

そして、太平洋戦争中は曾祖父を含む何人もの人が戦争に行っている。

曾祖父は陸軍に所属し自分の生まれ育った日本から遠く離れた満州に行くこととなり、そのまま戦死することとなった。
他にも何人ものご先祖様が日本から離れた場所でなくなっている。

祖父も陸軍所員として日本から遠く離れたマレーシアに行くことになった。
自分が乗っている船より先に出発した船がいなくなってたとのことだった。(敵の潜水艦に沈められたのだろうとのこと)
また、同じ船の中で病気が流行し、治療不可能と判断された人が生きたまま海に投げ捨てられていたそうだ。
(おそらく船内の他の人に感染が広がるのを防ぐためだと思われる)
陸軍所員であり、戦闘員ではなかったことから他の兵隊さんたちが読むことができない敵の宣伝ビラなども読むことができ、日本の状況が不利になりつつあることを知っていたためとても不安で心細い日々であったとのことだった。

また、祖母は終戦後に僅か5歳で家で一番立場が上の人間になり家を守るために苦労を重ねてきたそうだ。
(他の家族は戦死などでいなくなったため)

終戦後はGHQによる農地改革もあり、江戸時代から守り続けていた土地を守るために多大な苦労をしていたことと思われる。


私はそんなご先祖様に感謝するためにお盆には実家に帰省してお墓参りに行くようにしていた。

しかし、去年・・・そして、今年は帰らないことにした。
理由は前回の投稿を読めば大体わかっていただけると思うが、「実家に帰省するたびに母親からイヤな気持ちになる言葉を浴びせられて甚大な心理的苦痛を感じ日常生活に支障をきたす可能性がある」というのが一番の理由だ。


そして、私は考えた。

もし自分が同じ立場だったら・・・・。
なんらかの理由で生まれ故郷を遠く離れた土地で感染症などの死の恐怖におびえながら家や一族を守るために辛い思いをしていたとしたら。
自分の死後に何をしてもらえたら嬉しいか・・・。

自分の子供や孫、ひ孫たちが、
「一緒にいるとイヤな気持ちになる人間と顔を合わせないといけない心理的な苦痛に耐えながら自分のお墓参りに来ること」
ではないと思う。

「私は自分の子供や孫、ひ孫たちに心理的な苦痛を与えるために辛い思いをしてきたわけではない」
と考えるだろう。

それよりも
「あの人は私たちのためにがんばってくれた!!」
「いま私達が生きていられるのはあの人のためだ!!」
と言ってくれることの方が嬉しいと思う。

そのため、私は
「ご先祖さまへの感謝の言葉」
をNoteに記載し、インターネットを通して世界中の全ての人が読める状態にすることを決めた。


この選択が正解かどうかはわからない。
"ご先祖様への感謝というのならばお墓参りに行くべきだ"
という意見もあるかもしれない。


しかし、今の私は最も最適な選択はこれだと考えている!!

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