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【絵本感想】『たとえば、せかいがゴロゴロだったら』

今回、紹介する絵本は高畠那生さんが書いた『たとえば、せかいがゴロゴロだった』です。

あらすじ

お話の舞台は、地球のどこかにあるといわれる、「ゴロゴロ島」。なんと、驚いたことに、ゴロゴロ島に住む人々はみんな「ゴロゴロ」しているのです! もちろん、ゴロゴロと言っても怠けているわけではなく、この島では生活のすべてを寝転がって行う、ということです。
 テレビを観ているときも、ご飯を食べているときも、学校に行くときも、授業中も、仕事中も、スポーツですら、みんなゴロゴロしながら行うのです。そんなふしぎでおかしいゴロゴロ島に住む、ふとん屋さんを営むユックリーノ一家が、本作の主人公。一家の1日の行動を追うようにお話は進み、同時にゴロゴロ島はどんな島であるかも紹介していきます。
 ラストには「まさか!」の展開も待ち受けており、ゴロゴロ島の細かな描写など、大人も楽しめるギミックも満載。テキストも少ないので、お話会にもぴったりです。

高畠那生さん

1978年岐阜県生まれ。絵本作家。
主な作品に『ぼく・わたし』『チーター大セール』(ともに絵本館)『いぬのムーバウいいねいいね』(講談社)『おまかせツアー』(理論社)『ぞうの金メダル』(作・斉藤洋/偕成社)『飛んでった家』(作・クロードロワ/訳・石津ちひろ/長崎出版)がある。

最後に

できれば、ずっとゴロゴロしていたい!
そんな風に思った人も少なくないはず。では、もし世界がゴロゴロするのが許される世界だったら・・・。

朝起きる時やのんびりしたいとき、ゴロゴロしていたいのに動かないといけない。
ゴロゴロしたい気持ちをどうにか抑えて、行動に移す。
では、逆にゴロゴロしなさいと言われたら?
最初は喜んでゴロゴロするのを楽しむかもしれないけれど、だんだんとゴロゴロするのに疲れてしまうかもしれない。
ほどほどが一番なのだ。

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