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【絵本感想】『PIHOTEK 北極を風と歩く』

今回、紹介する絵本は荻田泰永さんが書いた『PIHOTEK 北極を風と歩く』です。

日本絵本賞大賞作品。
北極冒険家である荻田泰永さん。
北極で生きる動物たちやそこで感じたことが描かれている。

荻田泰永さん

荻田泰永さんは北極冒険家。
2000年よりカナダ北極圏やグリーンランド、北極海で主に単独徒歩での冒険を実施。
これまでに17回の北極行を経験。
2018年には日本人初の南極点無補給単独徒歩到達に成功。
2017年植村直己冒険賞受賞。
これまでに、北極と南極を1万km以上踏破。

井上奈奈さん

絵を担当した井上奈奈さんは16歳のとき単身アメリカへ留学、美術を学ぶ。
国内外での個展やアートフェアにて作品発表を続け、近年は絵本作品を発表。
2018年絵本『くままでのおさらい』特装版がドイツ・ライプツィヒにて開催された「世界で最も美しい本コンクール」にて銀賞を受賞。
主な著作に『ちょうちょうなんなん』『猫のミーラ』『星に絵本を繋ぐ』。

日本絵本賞大賞

第28回「日本絵本賞」(主催:公益社団法人全国学校図書館協議会、協賛:一般社団法人松岡マジック・ブック・ヘリテージ、特別協力:読売新聞社、中央公論新社)の最終選考会が4月25日に行われ、4点の受賞作品が決定いたしました。

 今回は2022年1月から12月までに刊行された絵本の中から、全国SLA選定委員会で選定された絵本1,019点(うち翻訳絵本311点)のうち、絵本委員会によって選ばれた「第28回日本絵本賞最終候補絵本」30点(うち翻訳絵本12点)が対象となりました。

全国学校図書館協議会HPより

様々な動物たち

北極で生きる動物たちが出てくる。
北極でよく知られているのはホッキョクグマだと思うが、他の動物も登場していて、こういう名前の動物がいるんだということを知ることができた。

例えば、ジョウコウウシ。

次にホッキョクウサギ。

日本で見られない動物たちを絵本を通して知ることができるのはいいなと感じた。

PIHOTEKの意味

絵本のタイトル『PIHOTEK』はどういう意図でつけたのかなと思っていたら、あとがきに書かれていた。
『PIHOTEK』は「ピヒュッティ」と読むみたいで、意味は「雪の中を歩いて旅する男」。
詳しい内容は実際にあとがきを読んでもらいたいが、『PIHOTEK』はまさしく荻田さん自身のことだなと思った。

最後に

日本絵本賞大賞作品と知り、それをきっかけに手に取って読んでみた絵本だが、表紙がとても素敵。
北極の世界観が伝わってくる表紙です。

今回、この絵本を手に取ったことで「冒険者研究所書店」の存在と「井上奈奈」を知った。
まだ手に取っていない作品を読んでみたいと思う。


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