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【絵本感想】『ぼくのきもちはね』

今回、紹介する絵本はコリ・ドーフェルドさんが『ぼくのきもちはね』です。

あらすじ

つみきのお城を壊され、落ち込むテイラー。
動物たちがなぐさめようとしますが、どれも的外れなものばかり。
最後にウサギがやってきて、だまってテイラーの話に耳を傾けると…。
子どもの心にやさしく寄りそう絵本。

コリ・ドーフェルドさん

セント・オラフ・カレッジとミネアポリス・カレッジで美術とデザインを学び、現在、子どもの本のイラストレーターとして活躍している。
本書は、日本で紹介される初めての作品となる。

石津ちひろさん

1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。
3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。
『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。
訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。

最後に

何かを完成させた瞬間に誰かに壊されたら、なんとも言えない気持ちになる。
きっと自分だったら”ぼく”みたいに何もできなくなるかもしれない。
どんなに自分の気持ちに寄り添って、親切にしてくれても話すことも動くこともしんどいと思う。
きっと誰だって、ただ傍にいてくれたら嬉しいのだと思う。
自分の気持ちがある程度、落ち着いたらどんなことがあったのか振り返ることだってできるだろうし、話すことだってできる。
ウサギのように寄り添ってくれる存在の大切さを知ることができる。

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