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庭の花たちのスライドショー

日本中がゴールデンウイークだ。

私は昔から関係のない暮らしをしている。
ずっと世間とはズレていたので、特に人の休みは気にならない。
というより、自分で好きなときに休みを決められるので、その方が良かったと思っている。
人が休んでいるときは仕事をして、人が仕事をしているときに休む。
少しだけ良い気持ちなのだ。
が、
実は人が休んでいるときも、人が仕事をしているときも、仕事をしていたときもよくあった。
実働時間だと相当な時間になるはずだ。時給で単純に計算したら、莫大な財産が残ったと思う。

そんなことを考えていたら「おーたにさん」のインタビューをやっていた。
彼はニューヨークに来ても、ホテルと球場しか知らないらしい。野球のことだけ考えて生きているのだ。ストイックだ。

「スゴいなぁ、オレにはムリやな」といったら、例によって妻はバッサリと「誰と比べてんの?」と、ひとこと。

時給換算でもトータルでも、月とすっぽんだ。

「月とすっぽん」とは『月もすっぽんも同じように丸いが、夜空に輝く月と泥の中のすっぽんでは比較にもならないほど異なる』という意味だが、そもそも、外形すら似ているとはいいがたいおーたにさんと私。

だけど、
写真なら・・・今のところ・・・勝負はできるぞ(と思う)
彼が写真を撮るかどうかは知らないが・・・

またスライドショーを作った。相変わらず庭の花たちだ。同じように見えても、日々変化している。その僅かな変化を、心に感じながら、ファインダーを覗きシャッターを切る。
その瞬間は、案外私もストイックなのだ。

1分59秒。







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