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書いて終わりではなく活用するノート(1)

先日、ブックライターの上阪徹さんが書かれた『文章がすぐにうまく書ける技術』(日本実業出版社)を読みました。

深く共感したのは、

「文章は素材でできている。素材さえあれば文章は書ける」と強調されていたことでした。

文章を書くのが好きだから上手く書けるわけでもなく、苦手だから上手く書けないわけでもない。書くための材料を揃えているかどうかが大事。

日頃から素材集めのために、メモという一手間を大事にしているかどうか?つまり、文章力はメモ力であるとおっしゃっていました。

日頃からメモ、ノート、手帳、スマホで写真撮影やスクリーンショットなどを駆使してメモすることを大切にしていると、思い出したり、考え込んだり、探したりする時間が大幅に減ります。

私も、昨年9月に出版した拙書「手書き・3分割で情報を整理する 3スプリットメモ術」(同文舘出版)の中で同じようなことを書いています。

そして同じ書くなら、書く場所を決めておくと書いた内容がすぐに活用できるということで、「3スプリットメモ術」をご紹介しています。

先日、拙書を読んでくださった何人かの方から、メモの活用の仕方はわかりやすくすぐに活用したいことがたくさんりましたが、ノートの活用は別にあるのですか?というご質問をいただきました。
そのご質問について少しずつまとめているところです。

今日と明日のブログは、ノートのことについて書いてみようと思います。
 

1.メモとノートはどう違う?

この違いを拙書の40ページで説明しています。

こちらにまとめたようにメモは次工程の作業に使う情報の一時保管場所、ノートは、繰り返し、継続的に使う情報倉庫。

メモは使えば使うほどページがなくなっていくのに対して、ノートは使えば使うほどページが増えていきます。そして、増えていく情報と情報が影響しあい独創的な内容を生み出していきます。

2.ノートを活用するために押さえておきたいポイントは?

ノートもメモと同じように書いて終わりではなく、活用するために書いています。必要なときに必要な情報を活用するためには、

「どこに書いたかを探す時間」「書いた内容を解読する時間」「何のために書いたかを思い出す時間」が生じないようにしておくことが大事です。

私はノートも、メモの基本ルールで紹介した8つのルールに添って書いています。

情報量がメモより増えるのでルールに添って書くことで、統一した書き方ができ、内容がわかりやすくなります。

3.テーマごとにノートを分けた方がいい?

異なるテーマがいくつかあると、テーマごとに分けた方がわかりやすい。という考え方がありますが、私は基本的には、一冊のノートに記録しています。

理由は、2つあります。1つ目の理由は、テーマごとにしていても、必ずどのノートに書けばよいか、曖昧な内容が出てくるため。

2つ目の理由はノートが増えすぎて新たに探す作業が発生するためです。

迷わず、考えこまず、探さない!
記録はあくまで仕事の補助的な役割を担っているのです。そこに時間をかけていては、創造的な仕事の時間がなくなってしまいます。

ある程度内容がまとまってきたら、そのページを新しいノートにコピーを貼り付けて管理していますが、基本的に使っているのは一冊のノートです。

4.使用した期間と目次を明記しておく

さらに情報満載になったノートの中から必要な情報をサッと取り出すために、以下のことを行っています。

① ノートの表紙に使用期間を明記する
②最初のページを目次として使う

②は、手書きではなく、パソコンで入力した内容を貼り付けています。入力した内容をパソコン内で管理しておくと、探しやすいですし、入力後に内容によって色変えもできます。

ノートを使い終わったら、この作業をしておくと、ページを何度もめくって探すことが減ります。

5.ノートも内容によって分割してまとめている

ノートのまとめ方は、基本的には時系列で箇条書きですが、「読書ノート」「個人カルテ」「セミナーなどの受講記録」は、上記のイラストのように分割し、必要なことを絞り込んで、1ページか見開き2ページで記録するようにしています。

この分割の仕方については後日、ご紹介したいと思っています。

明日は、出版準備のために情報を一冊にまとめて活用しながら執筆したことについてご紹介します。




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