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平和への誓い

今日は広島に原爆が投下された日です。
私は、どこで何をしていても、8時15分になったら黙とうを捧げています。
今日は、自宅で黙とうしました。

どのテレビ局も8時から一斉に平和祈念式典の様子を放送します。
国内外から多くの来賓が参列し、総理大臣や県知事、市長がメッセージを読み上げます。
どれも、読むことが目的になっているので、どれも心に響きません。

アメリカのことを気にして核拡散防止条約から脱退した日本の総理大臣が、「核廃絶」を唱えても、何の説得力もない。正直、来てもらうのも嫌です。
広島出身とおっしゃっていますが、広島で育ったことのない人に、広島出身と言われるのも嫌。
ですから、要人のあいさつは観ないし聞きません。

でも、毎年1万人の小学校6年生が、作文を書きその中から選ばれた20名が意見を出し合って作った「平和への誓い」は、心に響きます。

私たちにもできることがあります

核廃絶、戦争反対ということではなく、身近なところから平和の取り組みを続けていく。
力強くそう伝えてくれた子どもたちのために、私たち大人もできることから平和につながる取り組みを続けていきたいと思っています。

「平和への誓い」

みなさんにとって「平和」とは何ですか。
争いや戦争がないこと。差別をせず、違いを認め合うこと。悪口を言ったり、けんかをしたりせず、みんなが笑顔になれること。
身近なところにも、たくさんの平和があります。
 
 昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。
耳をさくような爆音、肌が焼けるほどの熱。皮膚が垂れ下がり、血だらけとなって川面に浮かぶ死体。子どもの名前を呼び、「目を開けて。目を開けて。」と、叫び続ける母親。
たった一発の爆弾により、一瞬にして広島のまちは破壊され、悲しみで埋め尽くされました。
 
「なぜ、自分は生き残ったのか。」仲間を失った私の曽祖父は、そう言って自分を責めました。原子爆弾は、生き延びた人々にも心に深い傷を負わせ、生きていくことへの苦しみを与え続けたのです。あれから78年が経ちました。今の広島は緑豊かで笑顔あふれるまちとなりました。「生き残ってくれてありがとう。」命をつないでくれたからこそ、今、私たちは生きています。
 
私たちにもできることがあります。自分の思いを伝える前に、相手の気持ちを考えること。友だちのよいところを見つけること。みんなの笑顔のために自分の力を使うこと。
今、平和への思いを一つにするときです。被爆者の思いを自分事として受け止め、自分の言葉で伝えていきます。身近にある平和をつないでいくために、一人一人が行動していきます。誰もが平和だと思える未来を、広島に生きる私たちがつくっていきます。


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