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発信よりもまず反応してみる

9月末から、島根にある専門学校の後期講義が始まりました。
今年から前期の講義も担当するようになり、レポートを介してのやり取りが、これまで以上に深まっています。

毎回講義の終わりに、感想レポートを書いてもらい、私がコメントを書いて次の講義にお返ししています。

講義の内容についての感想だけでなく、自分自身のこれまでを振り返って気づいたことや、自分が克服したいこと、毎日の過ごし方で大切にしていることなど、おしゃべりするように話してくれて、嬉しいし励みになっています。

10月最後の講義は、ハロウィン前だったので、こんなイラストを書いてくれた学生さんもいました。

自分の考えを言葉にするのが苦手な学生さんが多いですが、絵を描くのも自己表現の一つだと思っています。
「この感想レポートを自由に使っていいよ」と言うと、みんな思い思いに
何か書いてくれます。
「自発的に」や「自主的に」というのは、こんなところから育まれていくものだと思うのです。

ツイッター(Xとは言いたくない)の投稿で、楽しみにしているのが、編集者であり、株式会社WORDSの代表である竹村俊介さんの投稿です。シンプルだけど大切なことを、ズバリとおっしゃっていますし、表現や言葉の選び方がとても勉強になります。

ブログやSNSの投稿、出版を考えている方にはとてもお勧めです。

最近、特に共感した投稿は、「発信の前に反応する」です。

ブログなどで何を書いたらいいかわからない人は、いきなり発信者になるより、誰かの書いた投稿にコメントを書いたり、読んだ本、観た映画やテレビ番組の感想を書いてみたりして、感性を磨くといい。

という内容でした。このコメントには大いにうなづけました。

私がパソコンを購入したのは1998年。使い方がさっぱりわからなかったのですが、すぐに無料のホームページを作り、短いブログを書き始めました。

ブログを書くだけでなく、他の方のページに行って、コメントを書いたり、夜な夜なチャットでおしゃべりをして気がついたら朝になっていたということがよくありました。

また、ネットのやり取りだけでなく、仕事が立て込んでいないときは、読んだ本の感想を書いたりもしていました。

なかなか思いが理解できなくて、揉めたりトラブルに巻き込まれたりしましたが、ネットでのやり取りで何が大事かに気づくことができましたし、良いこともそうでないことも含めて、発信することを愉しんでいます。

普段から筋トレをしていない人が、100メートル走で好タイムを出せるわけがありません。一つの目標を達成するためには、日々の地道な鍛錬が必要です。

なかなか思うようにできなくても、そこで止めたら何も変わりません。

身近なことから、簡単なことから、直接関係ないことでも、目的を持って取り組んでいたら、筋力や持久力がついてきます。
言葉も筋トレが必要です。

やります、やってます!
をアピールして、それで終わったらもったいない。

まだ、取り掛かる気持ちになれないのなら、全然違うことに取り組んで、自分なりに継続するコツを得ることも大切です。

書くことも、聞くことも、話すことも、私は苦手でした。
そんな私が企業研修講師になりたいと思い、31年前に独立して、一歩踏み出しました。

最初の10年はモノにならなくても、仕事がなくても、できないことが出来るようになる!と決めて、取り組んできました。

だから、研修講師として、きちんとお金をいただけるようになって、まだ20年あまりだと思っています。

でも、最初の10年はしっかりとした土台になっています。

できることを増やすだけでなく、自分自身の在り方を確立してきたので、迷いもないし、ブレません。

やりたいことがあるのなら、やらなければいけないことをやって、できることを増やすしかない。

大きな目標を達成するためには、日々のちょっとしたところにも目を向け、些細なことも疎かにしないことですね。


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