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シニア世代の元気の源!グラウンド・ゴルフとスポーツツーリズム【鍵は意外にも若者?】

近年、高齢者を中心に生涯スポーツとして、安定した人気がある「グラウンド・ゴルフ」。心配ごともありますが、新たな可能性も見えます。

グラウンド・ゴルフは昭和57年に鳥取県で考案され、現在の競技人口は300万人以上。高齢者の健康志向が高まる中、さらなる市場拡大が予想されています。

こんなコロナ禍でも、町内のグラウンドや河川敷などで、お年寄りが元気にプレーしているのをよく見かけます。

また弊社でも、シニア団体のお客様から旅行先でグラウンド・ゴルフがしたいという希望がよくあり、グラウンドを手配しています。


老人クラブ会員減少は負の要因

盛り上がりを見せるグラウンド・ゴルフですが、公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会 (JGGA)が公表している会員数推移によると、平成22年をピークに協会の会員数は穏やかに減少しています。

これは、活動主体である老人クラブの会員数・クラブ数の減少も少なからず関係していると思われます。

高齢者の人口は増える一方で、会員数が減少しているのには理由があります。

・高齢者の趣味の多様化
・定年延長による影響
・個人主義が浸透している
・「老人」という言葉に抵抗がある
・老人会長や役員になりたくない
など

確かに最近の高齢者はとても元気で、いわゆる昔の「老人」とは明らかに違います。

老後を自分なりに楽しむことはいいことですが、地域のコミュニティが希薄になるのは問題です。

かつて、「老人のスポーツ」の代名詞だったゲートボールのように、グラウンド・ゴルフもいつか衰退してしまわないか、とても心配です。
ゲートボールは団体競技で、人間関係のトラブルなどの問題も多かったようです。

グラウンド・ゴルフにも個人ゲームのほか、団体ゲームもあります。きちんとルールやマナーを守り、仲間と良好な人間関係を築きながら、楽しくプレーすることが大切です。


若者が主役の時代に

そんなゲートボールも昨年、

ゲートボールがeスポーツに? 衰退する競技、“再生”に「若者」が欠かせない理由(引用:ITmedia ビジネスオンライン)

といった記事を見かけた。

お年寄りがeスポーツをするのは、さすがにイメージがわきませんが、
ゲートボールが形を変えて復活するのは、うれしいことです。

ゲートボールにしてもグラウンド・ゴルフにしても、お年寄りだけのスポーツと思われがちですが、若者でも十分楽しくプレイできるスポーツです。

私もグラウンド・ゴルフは実際にプレイしたことがあります。
ルールは簡単で、パターゴルフなんかより数倍おもしろい。

少子高齢化と言っても、新しい時代を作るのは若者。特にこのIT時代において、若者に期待するところは非常に大きい。

さまざまな地域の問題も、結局はIT技術によって解決されていくのかも知れません。
それを想像できるので、この世も捨てたものではありません。

スポーツ・文化・観光の連携

お年寄りがグラウンド・ゴルフをしている風景は、とても平和で豊かな気持ちにさせてくれます。

私が好きなニューカレドニアに行くと、お年寄りがあちこちで「ペタンク」をやっています。(ペタンクは目標球に金属製のボールを投げて、相手より近づけることで得点を競うフランス発祥のスポーツ。全仏で約600万人の競技人口がいる。)
ニューカレドニアはフランス領なのでペタンクはポピュラーなスポーツです。

2024年のフランスで行われる予定のパリオリンピックで正式種目になる可能性が高いようです。

このペタンクをしている街の風景そのものが、立派な観光資源と言えるでしょう。

現に、私もたくさん写真を撮りましたし、何ならまぜてもらいたいくらいでした。

観光立国を目指す日本もこれを見習わなくてはなりません。

フランス発祥のペタンクは日本ではまだマイナーですが、お年寄りでもできるスポーツなので各地域で愛好家がいます。

そんな日本にも立派な取り組みがあります。

各地域においてスポーツ・文化・観光を結びつけることにより,新たな地域ブランドや日本ブランドが生まれる可能性があります。
それらを活用して,2020年東京大会以降も訪日観光客の獲得や国内観光の活性化を図るため,平成28年3月7日に,スポーツ庁は,文化庁及び観光庁と包括的連結協定を締結しました。
本協定の下,両庁と連携して取組を進めています。
(引用:スポーツ庁HP)

「スポーツツーリズム」という言葉も盛んに使われるようになってきましたので、スポーツを目的とした観光はますます増えていくでしょう。

日本発祥のグラウンド・ゴルフも、ペタンクのような国際的なスポーツに発展する可能性がありますので、先述のeスポーツに取り入れてみるなど、チャンスは作れると思います。

少子高齢化という一面を補うには、高齢者と若者が自然な形で共生していくことがとても大切です。

グラウンド・ゴルフは高齢者の健康を支える、優秀なスポーツです。
発展を止めないように、知恵を絞って攻めの振興をしていく必要があるのです。


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