皆さんこんにちは。

訪問理美容というサービスを専門に事業を始めて早いもので6年目に突入しました。

起業当時0歳だった息子は来年の春から小学校に通います。

時の流れが早すぎて1年、24時間×365日という事実を疑い始めたディライト団野です。

ちなみに訪問理美容とは
高齢や病気、ケガなどが理由で外出するのが困難な方に対してご自宅、病院、介護施設で理美容室と同等のサービスを提供しております。

移動の負担がなくヘアカラーやパーマが出来たり、美容効果のあるお顔そりが女性にも好評で理美容の国家資格を持つ僕だけの強みでもあります。

久しぶりに投稿しようと思った理由はひとつで

今感じている気持ちを文章に残したいと思ったからです。

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先日、毎月ご夫婦で訪問理美容サービスをご利用されている方のお宅へ伺いました。

今日は体調が悪いから…。
といつも寝たきり状態でカットをさせていただいているご主人さまの体調がいつもより優れない様子でした。

少し会話をして、奥さまのカットをしながらご主人の容体を聞いたところ明日お医者が来て入院になるかも。
とのことでした。

老老介護といって高齢者が高齢者を介護するのには限界があり、これまで奥さまが介護サービスを使わずにつきっきりでご主人さまの介護をしていたことや、奥さま自身も病気やケガをされ苦労した様子を見たきたので、やっと外部の方に協力してもらえると少し安心した自分がいました。

しかし、それから4日後の夜にご主人さまは亡くなりました。

偶然にも最期にお会いした日に、奥さまのヘアカラーの予定を立てていましたので

今日はいつものように玄関先で迎えられ、実は昨晩主人が亡くなりました。
と言われたときにはなんとなく覚悟をしていたので驚くことはありませんでした。
(これまで何度もお客さまとの別れを経験してきたので)

しかし、入院したと思われていたご主人さまはいつもの寝室で眠ったようにベッドで安らかな顔で迎えてくださいました。

最期は自宅で看取りたいという奥さまの想いから入院することなく最期の2人だけの時間を過ごされたようでした。

これまでもお客さまが亡くなることを何度も経験してきました。

それでもこれまでの思い出やお通夜の当日に最期にこのようなカタチで会えたことがとても嬉しかったです。

ヘアカラーをしながらご夫婦の思い出話を聞かせてもらったり、古いアルバムから昔の写真をみせてくださったりしました。

ご遺体を前にこれまでの感謝とこれからも奥さまの手助けをすることを誓い手を合わせました。

ちょうど5日前も奥さまと2人で一緒にご主人さまのための買い出しをしたところでしたので、今後は奥さまのために力になりたいと思いました。

70年近く一緒に人生を歩んできたご夫婦にしか分からないこともあると思いますが、2人とも最期まで夫婦のカタチをしていました。

いつもご主人さまからは妻(のカット)もお願いします。
と言われてきました。

今日、改めて奥さまからも死ぬまでお願いします。

と言われて、人生の最期まで髪を切らせていただくことが出来る自分の仕事の意味を改めて考えるきっかけになりました。

唯一、心残りがあるとすれば
ずっとご夫婦の記念写真を撮りましょうと言っていて撮れなかったこと。

ご主人さまは写真が苦手で、奥さまは恥ずかしいという理由でした。

やっぱり団野さんに写真を撮ってもらったら良かったー。
と笑う、奥さまに何かプレゼントをしたくて

30年ほど前の写真を1枚いただきました。

カメラマンとしても活動する僕からのサプライズを乞うご期待…。

ご高齢に関わらず、人はいつか必ず亡くなります。

若くして失う命もあれば、自分が思ってるよりも早く死ぬ可能性だってあります。

親よりも先に子供が亡くなることが1番の親不孝だからね。
とウチの母親に言われたりもしますが、親より絶対に長生きするという約束も出来ません。

サヨナラをする前に、自分は故人に対して何が出来たのかなといつも考えます。

僕みたいな仕事をしていると、お客さまの死は割と身近にあり

慣れてしまう部分もあるのですが、今回初めて亡くなった直後に実際にお会い出来て色々と考えるきっかけになりました。

今日のお通夜、明日の葬儀は奥さまと子供夫婦だけで取り仕切るとのことなので

また日を改めてお線香をあげにいきたいと思います。

悲しい気持ちもありますが、それ以上に感謝の気持ちが強く

本当に良いご縁を築かせていただきありがとうございました。

小学生の日記みたいな文章力ですが、今の想いをブワァーと書き殴ってみました。

後で読み返したら絶対に恥ずかしいやつ。

合掌🙏

訪問理美容サービス ディライト
団野　圭輔

https://houmonribiyou-delight2015.jimdofree.com/