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大江戸温泉物語に期待しすぎていた話

大江戸温泉物語は全国で瀕死状態となった温泉宿を買収してリブランドする経営モデルで成長してきた温泉宿チェーンである。
私は大江戸温泉物語の施設には宿泊したことがなかったのだが、今回山梨県のホテル新光に泊まったのでその際に感じたことを書く。

結論から先に書くと価格に見合ってないと思う。
今回は2人で宿泊して1泊1人あたり2万円払っているが、2万円超えの宿のレベルでは無いだろうといった感じだった。

まず第一に温泉宿なのに大浴場が酷い。
部屋数に対しての広さは問題ないとは思うが薄暗く、半露天風呂もかなり高い目隠しの上にちょっと隙間が空いている程度でほぼ屋内だったのでなんだこれと…
そもそもリブランド前のホテル新光自体が昭和後期くらいの開業であろう構造だったのでそう思えば良い方なのだが、令和の現代に2万円も取って良いレベルなのかというとそうではないだろう。

前述の通り昭和の構造そのままなので全体的に古い。
リブランド時に多少リフォームはしたようなのだが壁紙とトイレを変えたくらいであとはそのまま。
部屋にシャワーはあったのだがモザイクタイルのいかにも昭和なつくりでよくこのままにしたなと。レトロ好きには逆に良いかもしれないが。

そして食事があまりに酷すぎて唖然とした。
品数があまりないのもそうだが、刺身は全てスジが目立つ部位で非常に硬い。寿司は生ハムとまでは言わないがとにかくネタが薄く切られている。
揚げ物は冷凍揚げといたからお前らこれ食っとけと言わんばかり。
天ぷらは目の前で揚げているタイプだったのでこれはまぁ良いだろう。
あと自席で固形燃料を使って作る釜飯があったがこれも置いてある間に米がずっと出汁に浸かっていたからかブヨブヨの米になってしまい美味しくなかった。

ちなみにここはワイン飲み放題があってソムリエが食事とペアリングだのサイトには書いてあるがソムリエっぽい人は居たのかよく分からなかった。
ペアリングなんて大層なことを書いているのでさぞ良い料理があるものだと思ってたがどう考えてもペアリングもクソもない料理しかなかった。
というよりサイトを見てる感じだと一部各施設独自メニューもあるようだが大多数のメニューは大江戸温泉物語どこでも共通のようだ。
別にそれは良いのだが、共通化するのはコスト削減が目的なのだからそれをしっかり価格転嫁してほしいのだが。

朝はのっけ丼とか書いてあるがどうせロクなもんじゃないだろうと素通りしたが、チラッと見た感じマグロの割合がかなり低そうなピンク色のネギトロが見えたのでダメだなと。
それ以外は正直覚えていない。この記事を執筆しているのは宿泊2日後なのだがそれくらい印象に残らないどころか記憶から消したいレベルに酷かったということだ。

正直ここより安くてもっと良い食事を出す温泉宿なんていくつも泊まっているので大江戸温泉物語自体の信頼が無くなった。
最近展開し始めた高級ブランドのTAOYAがどうなのか知らないがこの経験をしてるのでこれ以上の金をこの会社に出そうとは思わない。

せっかくの連休だったのに期待しすぎていた自分も良くなかったが正直悲しい。


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