『ミス・サイゴン』観ました

今日は、梅田芸術劇場で『ミス・サイゴン』を観ました。梅芸メインホールはいつも三階になってしまう(当たるのはそこだけ)のだけれど、最後は立ち上がって拍手でした。

このミュージカルは2009年に博多座で観たことがあるが、あまり記憶がない。なぜなら、博多日帰りだったので、朝早起きして行くしかなく、クタクタだったからだ。

さて、日頃の観劇は宝塚大劇場が最も多い私だが、今日は本当に満足した。何より全員が歌がうまく、誰かを心配しなくていい。さらに、誰がどこで何をしているのか、などとお芝居と歌以外の要素を気にする必要がない。
宝塚には宝塚の良いところがあるが、私はやっぱりこういうミュージカルが良いと思ってしまった…。(特に推しもいない全組観劇派なもので)

まず、市村正親氏の圧倒的存在感。素人ながら勝手なことを申し上げると、歌や動きに全盛期のような期待は出来ないが、自身が次第にのってこられて、最後は爆発的なパワーを発揮するところに驚いた。彼の全盛期の舞台を観たかった!

そして高畑充希さん。
とにかく表現力が豊か。歌で感情を余すことなく表現している。強弱や高低を自由自在に操る歌。テレビの演技も出来る人だが、舞台上の演技の何たるかをよく理解している人だと感心した。さすが、ミュージカル女優を目指して芸能界入りしただけある。
役柄に今の彼女が等身大でぴったりはまっていると思った。

最後に海宝直人くん。いやー、舞台を拝見する機会がなかなかなくて、やっと生海宝くんだったが、抜群に歌がうまい。とにかくうまい。そして体格がよい。これは重要。舞台の真ん中にいる人なのだなぁと改めて感じ入った。

ストーリーだが、あまりにも有名なので言うことはあまりない。ただ、前回は自分が子どもを生む前だったので、今回は感情の揺さぶられ方が違っていた。子どものためなら殺人も犯す、自らの命もかけるキムの生き方は、以前はあまりに型どおりに感じていたが、今は真実に感じられる。そしてキムは儒教的価値観が根底にあったベトナムの女性として描かれている、極めて東洋的女性として設定されていることがわかった。

専門家のような劇評は出来ないけれど、以上、感じたことでした。

拍手の仕方は四季形式だなぁ、とちょっと思いました。あまりいろいろ行けてないから分からないけど。

今年はエリザベート取れたら行きたいけど、無理だろうなぁ…
宝塚意外にもいくつか観たいのはあるけど、お金と時間の問題。チケット運も。

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