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DAOで組織は回るのか?①住居整備拡張と居住者数増加

今回は、DAO的運用を取り入れた組織で、実際に組織が回るかについて私達DAOの現状を共有したいと思います。DAOのモデレーターを行っていたHeroが実際の例を紹介します。

はじめに

シェアハウス×DAOを目指したRooptDAOにおいては、シェアハウスの住居整備拡張と居住者数増加を、DAOメンバーの力で進めることに成功していると言えるかと思います。今回は、シェアハウス×DAOの一部側面に焦点を当てて、DAO的運用で組織が回っている事例をご紹介します!

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DAO的運営の途中結果

住居整備の拡張

シェアハウス事業としては、「物件を居住者にとって魅力的な場所にする」という目標があります。DAOで運営を目指している物件のRoopt神楽坂は、はじめは完璧といえるような居住環境ではありませんでした。徐々に備品が増えていき、久しぶりに訪れてみると、住みやすくなったな、と感じる時があります。

スマートロックがない時期は、10分以上鍵と格闘するということもよくありました笑
はじめは、洗濯・乾燥機もないという状況でした笑

居住者の増加

シェアハウス事業ですので、居住者が増えることが、大きな目的となります。
下記グラフのように、立ち上げの9月は入居者1人でしたが、徐々に増加していきました。現在では定員10人に近い9人の入居があります。男性の方は入居待ちの方が発生するほどにまでなりました!

このように住居設備が整備していったり、居住者の数はどんどん増えていったのですが、これはシェアハウスの会社だけが率先して進めたわけではありません。DAOメンバーの方々がみんなで協力して成し遂げたことだと私は感じています。


DAOメンバーの貢献

総リワード付与数

以下のグラフは、各メンバーのリワード付与合計を表したものです。リワードとは、メンバーがコミュニティやシェアハウスの価値向上に貢献した際に送られる報酬のようなものです。イベントの運営や、内見の対応、備品の設置などに対してリワードが発行されています。2022年では、547のリワードが発行されました。これは、稼働約136時間分に匹敵するものです。

住居整備の拡張

最初は、シェアハウス運営会社の方が中心となって、他の方に仕事を依頼。運営会社主導で、活動が進んでいました。しかし、数ヶ月経過すると、居住者自身から「こうしたい!」という意見が出始めました。

例えば、Masatoさんを中心として入居者の住み心地向上委員会が設置されました。設備購入の議論と投票を行い、予算を使って購入する備品が決定。入居者主導となって、設備が徐々に拡張しています。

住み心地向上委員会のMasatoさん

洗濯機に関しては、2台目の設置を、入居者の方主導で進めています。建築を学ばれている方が設計まで取り組む、というすごい流れが生まれてきました。

設計をするあやたか@元気さん

居住者数の増加

居住者数の増加の原因を一概に絞ることはできないのですが、それに影響したと思われる、DAOメンバーの活躍がいくつかあります。

内見対応

例えば、内見対応です。現地の内見対応は、基本的に居住者の方が対応しています。シェアハウスに住むかどうかは。誰と住むかが大事な要因になるかと思います。内見対応をしてくれた人の人柄に魅了され、入居を決定した場合もあるのでしょう。

みわろーさんは多くの方を内見対応しているコアメンバーの1人

イベントの開催

また、イベント開催も、コミュニティ・コーディネーターが自発的に行っています。11月はOpenhouse、1月はDAOの勉強会を開催しました。また、トークン保有者限定の懇親会を定期的に行っています。

入居することでこういったイベントに来る情報感度の高い人達とコミュニケーションする機会が増えたり、イベントには無料で参加できたりもします。

Openhouseの様子

発信活動

RooptDAOは何度かメディアの方に取材いただいています。そのメディアでの取材も、DAOメンバーが回答することが出てきました。

DAOメンバーの方にはご自身で、RooptDAOについてNoteで発信してくださっている方もいます。こういったメディアの情報から、RooptDAOについて知った入居者の方も多いのではと思っています。以下は、ぴよたんさんが書かれた記事です。


コアメンバー×縁の下の力持ちで運営を行う

「RooptDAO」は、DAOの仕組みを取り込むことによって、運営が回っていると言える側面があると思っています。

しかし、最後にここで強調したいのが、運営のキーとなる2点です。

①コアメンバーが、今の運営を分担して行っている

2022年12月の時点で、Discordメンバーは250人いたのですが、実際コアメンバーとして活躍されている方は10人前後です。このみなさんが、それぞれのペースで適材適所の力を発揮した結果、運営がある程度行えているのだと思います。

②中心、もしくは縁の下の力持ちの方がいる

私がなぜ自分を「コミュニティ・モデレーター」と言っているかといいますと、「コミュニティ・マネジャー」と呼ばれるにふさわしい方がいらっしゃるからです。それが、Taitsuya (別名: Taitsuya Bot)さんです。

DAOメンバーは、どちらかといえば、「やりたくないことはやらない」、「やるインセンティブがあまりない」、「てかやる義務がない」ので、やはり運営には穴が出てしまいがちです。

そういった時に、穴を塞いでくださるのがTaitsuyaさんなのです。

例えば、内見と検索するいかに内見調整の業務をやっていただいているかがわかります

元はといえば、Taitsuyaさんが主導でここまで進めてくださってプロジェクトであり、その人望によってコミュニティに人が集まった部分もあるのではないとか思います。今でも、メッセージを逃さず全部反応していただけていることも多く、本当にBotなのではと、コミュニティの間でも話題になっています。


最後に

DAOで活動して実際に体感してみて感じたのは、①②がRooptDAO運営のキーになっているということです。DAOを設立すること自体は、会社を設立しているだけと一緒。結局は、DAOを設立して終わりではなく、いかにコアメンバーを増やし継続してもらうか、そしてそのコアメンバーを支える人をしっかりと設置しておくことがDAOの運営に重要になると思います。


DAO的に組織を運営していきたい!
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みなさんで試行錯誤し、DAOを盛り上げていきましょう~

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