角を曲がる

 『角を曲がる』という曲は、映画『響-HIBIKI-』の主題歌であり、欅坂46の平手友梨奈さんのソロ曲でもあります。

 私が平手さんの存在を知ったのは、響の予告編がきっかけでした。平手さんや映画の響については、また別記事で書こうと思っています。

 話を『角を曲がる』に戻すと、私はこの曲の

『独り占めしてたはずの不眠症が 私だけのものじゃなくて落胆した』

 という歌詞が好きです。別の方の記事でもこの歌詞が好きという人を知っています(感想が被ってしまっていたらすみません)。個人的に、この曲を象徴する歌詞だと思います。

 この歌詞は、自分と似たような悩みを持つ人がいることに対して、私は一人じゃないと安心するのではなく落胆するという、自分だけが不幸であることがアイデンティティになってしまっている人の歌だと思います。

 私は、確かにそういうことってあるよなと思いました。自分の中では大きい悩みなのに、実はそれはよくある悩みだと知ってしまって、自分が小さい存在に見えてしまうというか。

 でもよく考えると、自分だけの悩みを持っている(と思っている)この曲の主人公にとっては、この歌詞に私たちが共感すること自体、嫌なのかもしれないなあと思ったりもしました。

 だから先ほど書いたこの曲を象徴する歌詞であること(と、私には見えるということ)は皮肉っぽいなと思いました。

 ちなみに、響(映画響の主人公)はこういうことで悩んだりしなさそうだな……とちらりと思いました。響は自分の道を迷わずに進んでいる人のような気がします。

 私には、どちらかというと平手さんに向けた歌詞に聞こえました(私は平手さんの知り合いでもなんでもないので、あくまでメディアを通したイメージの平手さんですが)。

 曲の解釈のようなことを久しぶりに少ししました。やっぱり楽しいですね。

 始めのほうで書いた通り、平手友梨奈さんについて、映画響についてはそのうち別記事で書こうと思います。 今から楽しみです。

 

 

 

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