夏目友人帳同人誌名取✖夏目

「妖怪どもによく祖母と見間違われるんだろう?
君は本当に綺麗な顔をしているからね。」
「ど、どうしたんですか名取さんいきなり」
悪質な妖が暴れ回っているという噂の土地へ
温泉旅行がてら名取に誘われて赴いた
ニャンコ先生がその妖を弱らせたあと
夏目が囮になり名取の描いた陣まで引き付けると
あとは一丁上がりだった
「危ない役目をさせて悪かったね
さあ宿に帰ってゆっくり温泉にでも浸かろう」
温泉も料理もとてもよかった
ニャンコ先生が一番風呂をしていて
猫のくせにとちょっと腹が立ったけど
「俺、怖くなかったですよ
名取さんが必ず祓ってくれるって信じてたから」
「夏目は嬉しいことを言ってくれるなあ
さあ疲れただろう、もう布団に入ろうか」
ぱっと見やると布団が二枚ぴったりとくっつけて
敷いてある
なぜだかそれから目を逸らす自分がいた
夏目に覆いかぶさった名取はゆうゆりと頬を撫でながら
その整った顔でじっくりと観察するように
まっすぐに夏目を見つめてくる
ヤモリの痣が顔中を動き回って
いつもなら何気なく見ないふりをするのに
今は目が離せない
「な、名取さん、おれ、もう疲れて⋯」
「駄目だよ、まだ寝かせてあげない」
柊はどこへ行っただろう
どこかで見ているのならこの状況を止めて欲しいけど
名取のすることには一切口を出さないだろう
「君と交わえばひょっとしたらこの痣も消えるかもしれない」
「お、俺にそんな力はありません!」
「冗談だよ、ただ君を抱きたいだけだ」
あっという間に浴衣を脱がされ
名取は夏目の裸体のあらゆるところに口づけを始める
「あっやめっうんっ」
軽薄なイメージと違って名取の愛撫は執拗で激しい
「なっなんでっこんなことするんですかっ」
「決まってるだろう、君が好きだからだよ
初めて見た時からね」
美しく鍛え上げられた体の力は強く
とてもじゃないけど抵抗できない
「ニャ、ニャンコ先生起きちゃいますよ」
「だから声は静かに、ね」
名取は自身も裸になると
夏目を四つん這いにさせる
「そこらへんの女の子とするより
可愛い君とのほうがずっと興奮するよ」
今まで味わったことのない感覚が夏目を襲ってきた
名取がゆっくりと腰を振るたび
得体の知れない快楽に見舞われる
「あっあんっあああっな、なと、り、さん!」
「好きだよ、夏目」
これ以上ないくらい甘い声で囁かれた時
全身を稲妻が走り抜けた
「もっとこっちへおいで、夏目」
「一つの布団で寝るのはさすがに⋯」
「今更何を言ってるんだい」
名取の胸は広くそして暖かかった
抱き締められたまま吸い込まれるように眠りに落ちた
その寸前頭をよぎった
これを見たらニャンコ先生なんて言うかなあ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?