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現代に失われた教育~人間形成~

こんばんは!

今回はレビューを1回お休みし、前回の内容を踏まえて人間形成について具体的に書いていこうと思います!

みなさん教育にとって一番重要なことは何でしょうか。

以前論語と算盤の購入と同時に元文部科学省大臣の下村先生の著書「下村博文の教育立国論」には「心の教育」が必要だと書かれおり、非常に共感しました。

その他にも

「戦後50年余りの教育の中で、知育、体育という部分では他の国に比べても十分に評価できるが徳育の部分が欠如している。徳育という言葉が古いなら≪心の教育≫と言ってもいいし、中教審の定義する≪生きる力≫と言ってもいいが、それを子供たちに教えることだ」「戦後の日本は総じて権利の概念を取り違え、学校では人間教育そのものが放棄されてきた。あるべき人間像やどんな人間になることが大切なのかという哲学を教育改革の中に取り込まなければならない」(2010 下村)

戦後教育で人間教育が失われた訳はGHQによる政策だったということは間違いないかもしれません。でもそれは高度経済成長の時は良かったので一概に悪いとは思いません。

しかしながら、今までの様に企業に雇ってもらい、任された仕事を効率よくこなす力を磨くだけでは生き残っていくことは難しいと思います。※雇われていることが悪いわけではなくこういったことを理解しておくべきという風に認識をお願いします。(私も雇われ者なので)

何が言いたいかというと、個人としての価値をあげるべきだということです。今いる会社や学校などの組織の中での地位は社会全体にとっての地位ではありません。

その人としての価値をあげるための根本の土台が人間形成だと思います。

例えば、素直さを持って人から学び、すぐに動けているかや、いつになっても勉強をしているか、そして個性を伸ばせているか…(画一的、均一的な教育によって、個性が尊重されなかったり、機会が均等に与えられなかったりしています)

少し話が飛びますが、素直さって本当に大事だなって常々思いますね。上記のようなことを聞いてどう思うでしょうか。

「うん、知ってる」とか「ふーん、確かになー」とかは本当の素直さではありません。(私もなりがちなので改めて自省の意を持って)

「そうか、じゃあ自分ならこうするかな?」とかすぐに具体的なところを自分で調べるなど、すぐに動き出せる人が本当の素直な人なのかなぁと。

前回同様ですが、皆さんもぜひ大きな視野を持って現状の自分に向き合ってみてください。

次回はまたレビュー書きます。今回もお読みいただきありがとうございました。

参考文献
下村博文『下村博文の教育立国論』(2010.10)河出書房新社