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スクリーンのジャンヌ・ダルク

 裁かるジャンヌ La Passion de Jeanne d'Arc(1928年):カール・テオドア・ドライヤー(1889/2/3 - 1968/3/20) サイレント映画、クローズ・アップの連鎖で知られたパッション溢るゝ名作。ジャン=リュック・ゴダール「女と男のいる舗道」に引用、アンナ・カリーナの涙。

 火刑台上のジャンヌ・ダルク Giovanna d'Arco al rogo (1954年):ロベルト・ロッセリーニ(1906/5/8 - 1977/6/4)

 ジャンヌ・ダルク裁判 Procès de Jeanne d'Arc (1962年):ロベール・ブレッソン(1901/9/25 - 1999/12/18) 裁判記録に忠実に、とは言いますが結局ブレッソン独自の世界で、観ているとなぜかセリフの声とともに即物的な音が耳についてくる。足音、ドアの軋み、鎖、嗚咽…だんだんセリフもただの音に。

 ジャンヌ・ダルク 愛と自由の天使 Jeanne la Pucelle I - Les batailles (1994年)
 
ジャンヌ・ダルク 薔薇の十字架 Jeanne la Pucelle II - Les prisons (1994年):ジャック・リヴェット(1928/3/1 - 2016/1/29) 長尺である事がその作品に不可欠だったリヴェットによる大作、もちろんただのスペクタルにはならない。歴史的物語を借りてサンドリーヌ・ボネールを見つめる。

 JEANNE D’ARC Batailles & Prisons(2011):ジョルディ・サヴァール リヴェット作の音楽を担当したサヴァールさん、2011年にコンサートで取り上げて翌年いつもながらの豪華CD Bookでリリースされました。


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