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ストコフスキーのハチャトゥリアン「交響曲第三番」


 これに興味を持って検索してたら驚愕、こんな録音が残されていたとは知らなんだ、しかもシカゴ交響楽団!

 アラム・ハチャトゥリアン(1903/6/6 - 1978/5/1)、交響曲第二番とかピアノ、チェロ、ヴァイオリンそれぞれの協奏曲やラプソディはいい曲ですよ。ただ交響曲第三番(1947)はねえ…トランペット15本にオルガンて、正気の沙汰ではない上に、ムラヴィンスキーは録音が古すぎるしコンドラシンはともかくだけど金属的なロシアンブラスで頭痛が痛いし、極め付けチェクナヴォリアンは細かい事はいいから行〜け〜突撃ぃ〜ついてこ〜いという事になるんでもう笑うしかない。
 レオポルド・ストコフスキー(1882/4/18 - 1977/9/13)はもはや伝説的存在です。映画「ファンタジア」出演時の演奏や、鐘にピアノを重ねる等独特なベルリオーズ「幻想交響曲」、グールドのベートーヴェン「皇帝」のバック等くらいしか、聴いた経験が限られるのですが曖昧さのない太く隈取のはっきりした音楽で、特に弦楽器の厚みある、中欧的とか言ってみたくなる艶やかな響きが特徴的なのかな。
 同時代の音楽にも取り組み米国初演多数。その一つがハチャトゥリアンの交響曲第三番なんだそうでその際の録音なんでしょうか(1968)。86歳時! 全く弛緩を感じさせない鮮やかな演奏で失礼ながら初めていい曲だなと思えました。



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