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オフィクレイドとかセルパンとか

 だからさ、ずるいんだよなメンデルスゾーンを愛する人がオフィクレイドとかセルパンとかいわれて反応しない訳がないでしょ。パーヴォ・ヤルヴィはほんとに…ピリオド・アプローチに慣れ腐った世間に対しそっち側から宣伝するって商売上手やわあ。
 え、そんなオフィクレイドとかセルパンなんて気にしてる人はいません。そーすかーそーすよねー。https://www.hmv.co.jp/news/article/240208134/

http://patrickwibart.com

 確かになあ、五番でセルパンが、真夏の夜の夢でオフィクレイドが使われてすけど、他の交響曲には出番はなしですけど。

 最初に話題にしてたのはガーディナーとオルケストルレボリューショネールのベルリオーズ「幻想交響曲」でした。チューバとは別物の姿をDVDで拝むことが出来ました。幻想交響曲の手稿ではセルパンとオフィクレイドを併用してるってことからセルパンの姿も(出版譜はオフィクレイドのみになった)。次はメンデルスゾーンのオラトリオでヘレヴェッヘの録音ではオフィクレイド等々明記しとるけど、見事にスムーズな音楽の流れで「エリヤ」も「聖パウロ」も、そして「真夏の夜の夢」もそれほど楽器の違いを意識する余地はなかった。その後もう一度ガーディナーレヴォリューショネールのヴェルディ「レクイエム」でも話題にしてたと思います。近々ではグザヴィエ=ロトとレ・シエクル、ベルリオーズの諸作で、特に「ファウストの劫罰」の映像作品で観られた。日本での扱いは地味でしたがヘンゲルブロックとバルタザール=ノイマンアンサンブルのメンデルスゾーン「エリヤ」もオフィクレイドを明記してました。
 新しいメンデルスゾーンの交響曲全集&真夏の夜の夢出ますよって言われてワーイと喜ぶ層が少ないからこの角度の宣伝戦略なんでしょか。実は近年メンデルスゾーン交響曲全集がブームですよ。オロスコ=エストラーダとトーンキュンストラー、パブロ・エラス=カサド(第二番が先行録音でバイエルン放送交響楽団、他はフライブルクバロック)、そしてヤニック・ネゼ=セガンとヨーロッパ室内管弦楽団。お陰様でマイナーな存在だった第一番と第二番「賛歌」の魅力に開眼いたしました。ピリオドじゃないけどアンドレス・オロスコ=エストラーダいいですよ。モダンオケストラにセルパンとオフィクレイドって果たしてパーヴォはどうでしょうか、正直あまり期待してないんですが(個人の感想です)とりあえずサブスクでお待ちします。


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