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ジョルジィ・リゲティ ピアノのための練習曲集第一巻(1985年) その5

 本人がセロニアス・モンク(1917/10/10 - 1982/2/17)とビル・エヴァンス(1929/8/16 - 1980/9/15)の名を挙げて、「虹」はほとんどジャズの曲の様って書いていますが、すぐに続いて、けど私の練習曲はジャズぢゃないしショパネスク-ドビュッシアンでもないしアフリカンでもナンカロウでも数学的構成でもない。前衛でも伝統的でもないし、ましてや所謂ポストモダン、過去を皮肉っぽく大げさに表現するような態度は私から遠いとこにあるって。結構シニカルなとこはあるんだけどね。
 Andante con eleganza, with swingと書かれ、自由な揺れを勧められている。右手は3/4拍子が主、左手は8分音符3つ分の2拍子で記され、アクセントのずれを明確にとも記されています。シンプルに音の綾を楽しむ態度でいきましょうか。
 エマールさんのエラート録音はかっちり真面目過ぎでしょう。ラ・ショー・ド・フォン再録はぐっとテンポも抑えて彼なりのスイングも感じられ音色の魅力も当然のようにアップしてます。ただこの曲に関してはレヴィナスさんの方がチャーミングかな、絶妙な揺らぎを感じます。残念ですがyoutubeに見当たらず。
 カティア・ブニアティシヴィリのアルバムに収録されてました。

綺麗な演奏ですね。

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