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来るべき大リモートワーク時代に向けて私たちは何をすべきなのか?

こんにちは、だしのやです。自サイトの更新をしていたら、noteの過去情報整理をすっかり忘れていたのを思い出し、いろいろ古かったり不要になった情報をちぎっては投げていました。言うてここ一年ぐらいの話ではあるのですが、随分身の回りが目まぐるしく変化してきたなと感じます…

その中でも最たるものは、COVID-19のパンデミックであるとは今更言うまでもありません。National Geo Graphicなど海外発の情報・文献をご覧になっている方でしたらよくおわかりだと思うのですが、すさまじい速さで治療方法の研究が進んでいます。道中、ワールドワイドで様々な苦労があるでしょうが、少しずつ道が切り開かれているのも事実です。幸い難を逃れた人々、そして元気と根気のある人々を先頭に、種々のケア/サポートの展開・経済活動の促進に励んでいくべきだろうと、私自身は感じています。

そんな中で、国内でも(強烈な圧力が働いたこともあり、)リモートワークの普及促進が急速に進んでいます。当面の間は、COVID-19への対策ということで銘打っている法人・行政組織がほとんどだと思うのですが、「じゃあCOVID-19対策が実施されたら、リモートワークは撤廃されて2019年の状況に戻るの?」と聞かれたら、私はやや懐疑的です。

すでに様々な業界、専門職の方から指摘が上がっていますが、「リモートに直面してはじめてわかった事業の弱み」「組織構成員のスキルの弱さ」など弱点を突き付けられている側と、「リモートで若干勝手は変わるが、あまり平時と変わらず動けている」「むしろ現況を転機とにらんで事業展開を狙っている」など現況で逆に攻勢に出ている側で、明暗が分かれてきています。これが一か月だけでなく、三か月、半年…となってくると、個人のスキル・経験でも、個人を束ねる法人のレベルでも、相当に無視できない差が広がってきます。これは短期的な事業収益の問題だけに留まらない、重大な課題であると私は認識しています。

COVID-19対策が世界的に実施される頃には、今回のようなパンデミックに限らず災害等のリスクに備えられ、尚且つ変化に適応できる技術力・見識を有する個人・法人が、相当なイニシアチブを取ることになるであろうと思います。そして、彼らの標準とする技術や価値観の中には、「有事の際はリモートワークで、家族や仕事の仲間、顧客、サービス利用者を守ることを最優先する」という考えが多分に含まれてくるでしょう。
そうなると、先頭走者である彼らを追いかける大多数の人々は、必然的に彼らが標準とする価値観やワークスタイルに、どこまで追従できるかを問われることになります。

つまり、リモートワークというのは、従来はあくまで先駆的な個人・法人が取り入れてきた方法の一つでしかなかったのですが、それがCOVID-19対策後には一変して「リモートワークを実施できるくらいの、技術力や知見が法人・個人にあるかどうか」という、社会的な価値観・社会人の評価点になってしまう可能性が出てきたということです。
(このあたりの変化の予想は、noteでの流行の言葉を用いるならば「アフターコロナの世界」に当てはまるかもしれません)

リモートワークをすでに実践されている方はおわかりだと思うのですが、リモート形態は個人事業者でない事業従事者の方であっても、相当に個人の管理能力や技術力が要求されてきます。つまり、「今までほかの組織構成員や外部人材に任せていたことを、自分でやり遂げる必要がある」場面が、どんどん増えてくるわけです。単純に会社と自宅のパソコンつないだらいいや的なレベルのお話では、止まってくれないのですよね…。

今はまだ、世界的にもリモートワーク黎明期ということもあり、多少なりとも粗がある部分については、どこも大目に見てくれる風潮があります。が、それがCOVID-19後の世界でも同じように受け入れてもらえるか…と言われると、正直私にはあまり自信がありません。
「お前、コロナの時に何やってたわけ?イマドキ、それくらいできるでしょ?」みたいな、心無いひとことを投げかけるような輩は絶対に出てこない…とは言い切れないのです。

黎明期はフェーズの一つでしかなく、やがて定着期を迎えることになります。リモートワークがワークスタイルや事業活動として当然となってからでは、今のように手加減をしてくれるところはそう出てこないと思います。
ですので、定着期を迎えるまでのこの黎明期の間に、私たちは(本来的には、リモートワークだけに限らず、ですが)「まず自分で調べる調査力と、どうすれば解決できるかの思考力を、常に個人スキルの一部として意識し、磨き続ける」必要があります。

けっして、誰もがサーバーやインフラに強いエンジニアになる必要はありません、ですが、「リモートワークをするにあたり、どうすればそういった専門職の人たちと連携体制がとれるか」くらいの知見は、おそらく今後どんな立場の方であっても求められてくるでしょう。そうなると、技術連携の上での予備知識はないと話になりませんので、最低限議題をテーブルに乗せるまでの努力(何がリモートで必要なのか、個人で仕事を預かる体制になった時のマネジメント方法は、etc.)はお互いしておきましょうね、という形に落ち着いてくるのです。

■■■今回のまとめ■■■

●おそらく、COVID-19後の世界でも、リモートワークが2019年頃の体制に戻ることはない。むしろ、新たなワークスタイルが開拓され、そこに追従できるかどうかで、法人・個人が社会的にも格付けされてしまう可能性がある。

●個人での自己完結力が強力に求められてくるリモートワーク下では、自分で調べる力、課題解決を考える力が必須。これは今からでも徐々に磨いておきたい。

●非エンジニア職の方でも、リモートワーク体制ではエンジニアへの理解が必須となるため、最低限技術連携で必要となる知識は身につけておきたい。


以上です!久々にくそまじめな文章を書いてしまいましたね…
ここまで散々書いておいていうのもアレですが、深刻に悩みすぎるのも健康的にあまりよくないので、ニンジャスレイヤーを読むなどして心のヘイキンテキを保つようにしましょう。オタッシャデー!

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