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データ分析初心者がBIツール触ってみた! ~Oracle Analytics Cloud編~


1. はじめに

データ分析初心者がOracle Analytics Cloud(以下、OACに省略)のハンズオンをやってみましたので、OACの機能と感想を書きたいと思います。

ハンズオンでは、Par1~3(それぞれ30分ほど)に分割されていて、顧客データと購買データの2つを用いて購買分析をしていく内容となっておりました。
一通り行えば、OACの使用方法と製品の特長を把握できると思います。
環境構築方法については、ハンズオンには含まれておりませんので、本記事に記載しました。
ハンズオンURL

2. Oracle Analytics Cloudとは?

Oracle Analyticsは、さまざまなワークロードやデータに対応した、すぐに使用できるサービスを備えた完全なプラットフォームです。
Oracle Analyticsは、クラウド、オンプレミス、ハイブリッドなどのあらゆる種類のデータから価値ある実用的な分析情報を提供し、ビジネス・ユーザー、データ・エンジニア、データ・サイエンティストが、関連するデータにアクセスして処理し、予測を評価し、迅速で正確な意思決定を行えるようにします。

Oracle公式サイト

上記、公式の説明になります。
BIツールと言えば、やはりTableauを想像される方が多いかと思いますが(自分もそうでした笑)、OACでもクラウドやオンプレミスなど様々な状況に対応できそうですね。

OACの特長は運用の面かなと思いました。
他社製品に比べて、データマイニング等の使用やOracle製品(ERP etc...)との連携、OracleのDBとの併用など考えられるメリットが多いなと思いました。
大規模な運用を想定した場合には、費用対効果が大きくなりそうです。

3. ハンズオン

ハンズオンは、かなり丁寧に解説されているためITツール初心者でも完全に理解できる内容だと思います。
BIツールの超初心者がはじめて行うのに適したレベルでした。

環境構築

ハンズオンに入る前にOracle Cloudのアカウントが必要になりますのでOracle Cloud Infrastructureの無料トライアルを利用して行います。
※無料で1か月利用することができます。

私は、以下のサイトにあるPDF資料を参考にして申請しました。
またOracle Analytics Cloudのインスタンスの作成方法については以下に記載されております。
Oracle Cloud 無料トライアル サインアップ ガイド
インスタンス作成方法

GUIについて

・直感的な操作感
画面はシンプルな構造となっており、直感的に操作できるため業務ユーザーでも使いやすいです。
値や属性をドラック&ドロップするだけでグラフを作成することができ、グラフの形式も簡単に変更できます。
タイトルやラベル名などのグラフデザインは、項目を右クリックするのではなく、サイドバーにある「プロパティ」から操作するためここが少しわかりにくかったです。

分析機能について

・多角的な分析
Excelでも複数の項目を1つのグラフで表現できますが、書式設定などをしないといけないので面倒です。
OACでは、グラフ上の色やサイズなどを通して多次元で表現することができるのでより多くの示唆をデータから得ることができます。
画像では、人数と最新購買日、購買頻度順位をピボットテーブル、購買金額の大きさをを濃淡で表現しています。
購買日が最も古いかつ購買頻度が中間の層が、購買人数と購買金額ともに多いことが分かります。
これは4つの項目を同時に分析できるのでかなり便利です。

人数と最新購買日、購買頻度順位をピボットテーブル、購買金額の大きさをを濃淡で表現

・VLOOKUPを使用しなくてよい
ExcelではVLOOKUPを使用してデータを参照していますが、OACでは画面上で結合するだけで済むため、参照先のずれなどの問題が発生する不安がない点がいいと思いました。

CUSTOMERとRFMのデータを自動結合してくれている。

・拡張分析機能
お勧めのグラフや特定項目の概要を自動生成する機能があり、データ分析における観点を整理することができます。
かなり精度も高いですし、説明もあるので助かります。
これならデータ分析に関して深い知見がなくてもある程度、分析が可能になると思いました。
実際にどこまで実務で機能するかはわかりませんが、示唆出しとしては役に立ちそうです。

グラフ自動提案
購買金額における概要の自動生成

4. まとめ

初めてBIツールに触れましたが、Excelよりも表現の幅が広く、多角的に分析できるので課題の原因究明やKPI設定に対して有効だなと思いました。
また直感的な操作やAIによる分析提案などを備えているので、業務ユーザーでもある程度使いこなせそうな感じがしました。

他方、グラフの作成やデータからの示唆出しなどにおいては、ユーザーの分析力にかなり依存しているので一歩間違えるとおもちゃと化すリスクがある気がしました。

調べていましたら、データの見方などの分析力を鍛えるのに優良な記事があったので以下、共有しておきます。
当方も引き続き頑張ります!

https://note.com/data_maki/


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