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ふりかえりのフレームワーク

アジャイルでも普段の仕事でも重要な事ですが、忘れられていることがあります。
それは、ふりかえりです。
アジャイル開発ではイテレーションごとに振り返りを行い、次のイテレーションに良かったこと、悪かったことを活かしていきます。
これは、アジャイル開発に限らず、仕事でも定期的にタスクなど進捗状況をふりかえりをすることは仕事効率化にも重要です。
今回は、代表的な2つのふりかえりのフレームワークを紹介します。
それぞれの特徴とつかいどころを説明します。

KPTフレームワーク

問題(Problem)があり、問題に対して解決策を練り、解決すること、チャレンジした(Try)結果、解決すれば、そのタスクや活動を終わるか、継続したいことはKeepに残し続けていきます。
Tryしてみて、上手くいかなかったことは何が問題だったかをふりかえり次のTryにつなげていきます。
メリットとしては、ふりかえりの際に誰かに報告などするときに説明しやすいことです。
問題があって、解決策を考え試した結果どうするかがこのフレームワークにまとまっているので説明がしやすいのです。
デメリットとしては、見た目簡単ですが機能させるにはハードルが思ったより高いです。
Problemには多くのことが挙げられ、最初は良いのですが、Problemgaふくらみすぎて、Tryしきれなかったり、Keepの項目が作れない状態になるとふりかえりの意味がなくなっていきます。
KPTフレームワークはKeepから考えると良いサイクルで回ります。
また、Problem、Try、Keepに挙げる項目を活動できる範囲にとどめることが重要です。

ふりかえりフレームワーク

YWTフレームワーク

Yはやったこと、Wわかったこと、Tは次やることです。
KPTフレームワークよりシンプルですぐに使うことができるフレームワークです。
Y、W、Tを順序に書いていけば、やったこととやったことに対するフィードバック、そして次のアクションが記載されるので効果が実感しやすいのがメリットになります。
新入社員の日報なんかにも使えますし、個人のタスク管理でも使えるのではないでしょうか。
デメリットはタスク管理に落ち着いていしまうところです。
KPTフレームワークのように問題を見つけて解決して、良いことは継続していくという流れで生産性向上や問題の見える化がされますが、YWTフレームワークでは、やったこととわかったことの結果と次やることのタスクが書かれるので、日々のタスク管理に落ち着きます。
日々タスクをしっかり管理することは重要ですが、マンネリ化しやすいデメリットがあるのです。
この場合、次やることの中にはやらなければいけないことと10%~20%はやりたいこと、試したいことを入れるとただタスクをこなすマンネリ化から解消されるでしょう。

ふりかえりフレームワーク (1)

よろしくないふりかえり

ふりかえりはただすればよいというわけではありません。
よく陥るよくないふりかえりがあります。
ふりかえりが改善点ばかりになってしまうことです。
良くしていくために改善点を上げていくことは重要ですが、良いことを継続していくことも重要です。
改善点ばかりでは、KPTフレームワークではTryとPronlemの無限ループになり、ふりかえりが機能しません。
さらに、メンバーのモチベーションも下がります。

次に改善点の挙げ方です。
ミスやタスク完了に時間がかかった場合などは次では改善できるようにしなければなりませんが、ふりかえりとして、
「もっと注意する」や「もっと早くする」、「安易に点検を二重にする」といったことを改善点として挙げてしまうことです。
具体的な行動につながらないかつただ単に手間が増える案を出しても効果はありません。
不可が増えたり具体的な解決策がなく負荷が増え、ミスがミスを呼ぶ悪循環に陥ります。
ふりかえりではうまくいかなかったことの根本的な原因を探り、具体的な行動につながる解決策を挙げましょう。

まとめ

ふりかえりのフレームワークとしてKPTフレームワークとYWTフレームワークを紹介しました。
自身の仕事に合わせて、日々の仕事のふりかえりに活用してみてください。

より詳しい内容は「カイゼンジャーニー」がわかりやすいとおもいます。
興味ある方はぜひ読んでみてください。


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