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NEEMO訓練

NASAの訓練でNEEMO訓練というものがある。
これは仮想月面ミッションでNASA Extreme Environment Mission Operationsの略。
日本語訳はNASA極限環境ミッション運用訓練。

※サイトは英語表記です

簡単に説明すると、海底を月面に見立てて生活しながら月で想定されるミッションをこなすというもの。

「宇宙兄弟」ではクルーが月面に必要と考えられる設備を建設するというミッションが与えられ、それを各チームで実践する。

限られた時間の中でのミッションであるため、実際には模型を作成するのだが、その中でいかに月面生活を思い描くかがキーポイントとなっている。

ここで主人公の南波六太は限られた時間を有効活用するためのアイデアを出し、更に月面生活での課題を思い浮かべた設備を作り上げることによって大いに評価される。


月面を想定した場所は海上の光が海底まで届かず、電力量も限られているため節電を余儀なくされ、実際の生活空間は薄暗い状態であることが多い。

この状態は月面でも同じことが想定されることから月面基地には光を取り入れる設備が必要だと考えた六太は、基地の中に光を取り込むための設備を鏡の反射を使って作り上げる。

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これがNASAで大いに評価される。実際に月面で生活した宇宙飛行士から出てきたようなアイデアだと。そして実際の月面基地にも取り入れようとする動きになっていくまでのエピソードになっている。


あくまでもこれはフィクションであり宇宙飛行士の話であるが、実際に何か新しいことを始めようとしたときに、どれだけ想像できるか、どれだけ没入感をもって取り組めるかというのはものすごく大事なことだと思う。

六太が作った設備はものすごく単純なものだ。
光の反射を利用して屋内に太陽光を取り入れるなんてことは小学生でも思いつくし簡単なおもちゃなら作成できる。

ただ、月にいる感覚で、月で生活するとしたら、を想像できたかが重要で、そこを想像できなければ実現が難しい夢のような設備をついつい思い描いてしまうものだと思う。

現実に六太たちのチームが他に作ったのは大容量アンテナとか充電ポストとか現状に即してはいるがそこそこ未来志向のものだった。


僕は製造現場で働いているが、こんな設備があったらいいなとか夢物語のような考えが多くして頭をよぎる。
でも実際には現場でのちょっとした苦労を取り除くだけで現場の環境を改善できるものだ。

一歩踏み込んで想像を働かせる。
簡単なようでなかなかうまく行かないことも多い。

六太のアイデアもそうだけど想像力を働かせた優しい改善というものが本当の意味で価値があると思う。




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