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僕は明日、ミスチルに会いに行く。

今日は2022年5月9日、月曜日。
明日、僕は何が控えているかといえば、「Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス」の東京ドーム公演。

つまり、初めてミスチル のライブに行くのである。

自分の中学校卒業間近から今にかけて、積み重ねられた音楽の趣味や言語性とかは1番多感だったティーンエイジャーだった頃のあの時期に1番聞いていたミスチル から作られていると言っても過言ではない気がする。

高校時代にTwitterで今日も世界は美しいとか、ここを越えれば光が見える的なことだったり抽象的にぼかしたポエムみたいなことをよくツイートしていた。(痛すぎる)その文面の数々は節々に桜井イズムが確実に入っていた。(今だから言えるけれども笑)あれも考えれば、一種の中二病みたいなもんだったんだと思う。

中学時代にお金はなかったから、いかにして音楽を聞くかということは常に悩んでいた。WALKMAN(洗濯機にWASHMANして使えなくなった)は持っていたので、よくTSUTAYAでレンタルして取り込むということをよくやっていた。とはいえ、そんなにお金もないし、かつミーハーだった自分はいかに有名な曲を聞くかと考えた先で辿り着いたのがよく勉強しに行っていた市民図書館だった。少し古いアルバムしか置いていないがそれを無料で借りることができた。こうしたやり方でL'Arc〜en〜CielやB'z、スピッツとかいった90年代バンドのヒット曲はある程度わかるようになった。

その中でも衝撃だったのが「Mr.Children 1992-1995」「Mr.Children 1996-2000」、骨と肉と言われたベストアルバムである。前からミスチル の名は聞いたことがあったが、イマイチ曲がわからないと思って借りて聞いたみた。1996の1曲目「名もなき詩」を聞いていきなりなんだこれはと思った。「Oh darling 君は誰」が「Oh Darling 共に悩んだり」に変わる韻でリズムのいいメロディ、そしてこれでもかとばかりに明らかにわかる「あるがままの心で〜」のサビ。なんだこの完成され具合はと。さらにここから「tomorrow never knows」や「innocent world」、「口笛」「Over」などあるんだからその持ち曲の多さに完全に脱帽したわけだ。そこからは1番好きなアーティストはと問われれば「ミスチル」と答えるレベルにはのめり込んでいった。

そしてボーカル桜井和寿のライブにおける音源との遜色のなさ、むしろ超えているかもしれないというパフォーマンス。体全体で思いを吐き出すかの歌唱には歌はただ音程に合わせるだけでは足りないんだなと痛感させるよのだった。ライブに行ったことないけれど、1番ライブにおいてどのようなパフォーマンスをするかわかっているアーティストがミスチルである。

中学や高校時代のことをミスチル の数々の曲を聞くと今でもよく思い出す。卓球の試合前とかクラスで打ち上げをやったこととか…2番の歌詞がミスチル は強いなと思うことが多い。当たり前のことなんだけどそれを確実に言語化する桜井和寿にいつも励まされてきた。

難しく考え出すと結局全てが嫌になって
そっとそっと逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ
終わりなき旅
果てしない旅路の果てに 選ばれる者とは誰?
たとえ僕じゃなくたって
それでもまた走っていく 走っていくよ
降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって
その全てが意味を持って 互いを讃えているのなら
もうどんな場所にいても 光を感じれるよ
GIFT
飲み込んで吐き出すだけの単純作業繰り返す
自動販売機みたいにこの街でボーッと突っ立って
そこにあることで誰かが特別喜ぶでもない
でも僕が放つ光で君の足元を照らして見せるよ
Worlds End

個人的にミスチルの特に好きな部分はこんなに目立つ売れ方をしてるのにこうした日の当たらない人間にも確かに意味があるよと励ましてくれるのが嬉しい。また書くと長くなるので触れるだけだが、他に「Over」は確実に男の恋愛の弱さを書くのが巧みすぎるし、「NOT FOUND」もどうにもならない想いを吐き出すには打ってつけのサビ。最近だと「足音〜Be strong」はこれだけ書いてバンドサウンドのみでここまでキャッチーな曲が作れるのかと驚かされたし、「himawari」は『君の膵臓をたべたい』の主題歌だが、ヒロインが亡くなった春の後に咲くひまわりを題目に持ってくるのだからそのワードセンスには驚かされるばかりだ。

高校2年あたりから隠キャ化の流れが収まらず、かえって受験から解放された大学ではさらにアニメを見るようになった。そのせいもあって1番余裕のあったであろう大学時代にはミスチル のライブには行かず、TrySailのライブで何度もぶち上がっていた。あとロッキンやMUSIC COMPLEXとか他のフェスには行った。抽選は何度かこれまでかけたことはあったが、会員には入っていないのもあり、全敗だった。そのうち当たらないだろうという想いと自分の中の興味がオタク方面に行っていたのもあり、ライブには行ってみたいとかねてから思っていたが、抽選にかけることをしなくなった。

しかし、本当に辛い時や乗り越えたいと思うときは、アニソンよりもなぜか立ち戻ってミスチル の特に「終わりなき旅」を聞くことが多かった。

今回はたまたま以前申し込んだticket boardからメールが届いておりドームツアー抽選の締め切りを知ったことがきっかけで応募に至ったわけである。元々30周年のツアーには行きたいと思っていて、そのタイミングでファンクラブに入ろうかとも考えていたのだが、自分から情報を調べなくなっていたので開催時期も全然知らなかった。申し込んだのは一般抽選の締め切り当日である。

当たればラッキーぐらいのつもりがマジで当たってしまった。ミスチルの音楽を聴き始めて約8年。ようやく念願が叶う。

共に青春を駆け抜けたミスチル を生で聞く時、自分はどんな感情を抱くのだろう。正直今の自分は目標や夢を見失い、向上心を抱けなくなった。シフトワークに振り回され、泊まり勤務ばかりの生活で自律神経も狂わされていてQOLのレベルが生きてきた中でも最悪に近い。ここから一歩踏み出す力をまた彼らは与えてくれるのだろうか。なぜかそんなことを期待してしまっている。

そんなネガティヴなところは置いておいて、1番ライブ映像も楽曲も聞き込んでるミスチルについに会いに行けるのだ。そんな彼らに会えるのが今から楽しみでないわけがない。

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