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プラークコントロールvs新型コロナウイルス

脱力教室、齋藤です。
12月に入り、当院では年末の口腔ケアの予約が増えてきました。
一方で、勤務地がある静岡県も徐々に感染者が増えたこともあり危機感を訴える方も増えてきました。
そんな中で思うことなどがありましたので今回は脱力ではなく口腔ケアについて。

歯磨きとプラークコントロール

新型コロナウイルスに限らず、あらゆる病気の合併症としての肺炎は死亡のリスクが高いと言えます。この病態に移行するリスクとして口腔ケアの不良があるといことは理解できますでしょうか?
高齢者施設や手術の前後などでは現在ではその重要性が認められ、当たり前のように行われています。

よく聞くのが、「何十分も歯を磨いている」と言った趣旨の言葉です。
はっきり言いましょう。かけた時間は関係ありません。

プラークコントロールと呼ぼう。

プラークとは最近の集合体のことを指します。何時間も歯を磨いたとしても、このプラークが除去できていなければ意味がありません。
既存のハミガキのイメージとプラークコントロールは少し違います。個人の歯列に合わせて、必要な道具を選びプラークフリーを目指すということはとても難しいことです。
そう言った除去を意識する意味でもプラークコントロールと表現することが定着するべきだと思います。

時々テレビを見たりしますが、手洗いうがいを推奨するのは当たり前としても、プラークコントロールが一切出てこないのはどういうことでしょう?
本来は歯科医師会などが積極的にメディアで説明するべきなんだと思います。

ハミガキしたという事実よりも、どこまでプラークが除去できているか?ということを意識してみて下さい。

本日は力のコントロールではなく、プラークコントロールの話でした。

R2/12/2 H.Saito


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